世界の小麦減産、ウクライナ情勢響く 米農務省見通し

世界の小麦減産、ウクライナ情勢響く 米農務省見通し
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN12EL80S2A510C2000000/

『【シカゴ=野毛洋子】米農務省は12日、5月の穀物需給見通しで、2022~23年度の小麦の世界の生産量は前年度比450万トン減の7億7480万トンになるとの見通しを示した。ロシア侵攻による主産地ウクライナの減産が響き、戦禍にある同国の生産量は2150万トンと前年度から35%減ると予想した。

同省が22~23年度の予想値を発表するのは今回が初めて。

小麦の世界輸出はウクライナの輸出減をロシアとカナダの増加が補い、前年度比500万トン増の2億490万トンを見通した。期末在庫は5%減の2億6700万トンと6年ぶりの低水準を見込み、ロイター通信が集計したアナリスト予想平均の2億7200万トンを下回った。インドの国内在庫は切り崩しが進み、5年ぶりの低水準に落ち込むと見込む。

トウモロコシも減産の見通しだ。ウクライナと米国の減産が響き、生産量は過去最高だった前年度を下回る11億8070万トンを見込んだ。期末在庫は中国と米国の減少により1.4%減の3億510万トンを推定した。

市場関係者が注目していた米国のトウモロコシ生産量は、長雨による大幅な作付け遅れを考慮し、4.3%減の3億6730万トンと減産を見通した。

大豆は増産を見込んだ。ブラジルの増産が貢献し世界の生産量は3億9470万トン(4530万トン増)を見込んだ。期末在庫は北南米産地の在庫が増え、9960万トン(1440万トン増)を予想した。』