米国家情報長官、台湾巡る中国の脅威「30年まで危機的」

米国家情報長官、台湾巡る中国の脅威「30年まで危機的」
近い将来の侵攻「可能性低い」 必要なら軍事力行使
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN111590R10C22A5000000/

『【ワシントン=坂口幸裕】米情報機関トップのヘインズ国家情報長官は10日、上院軍事委員会の公聴会で、中国による台湾侵攻の脅威について「2030年までは危機的な状況にある」と述べた。「習近平(シー・ジンピン)国家主席は中国の条件に基づき台湾との統一を強要する決意をしている」と語った。

米政府は27年までに中国人民解放軍が台湾を侵攻する能力を備える可能性があると分析する。ヘインズ氏は「必要だと決断すれば軍事力を行使する準備をしている」と指摘した。
ロシアによるウクライナ侵攻から中国が得た教訓について「米欧が協調した制裁に驚いている。これは明らかに台湾の文脈でも検討されるだろう」と話した。中国がめざす台湾統一を巡っては「米国の介入に軍事行動を起こす自信があるかどうかが問題だ。中国の意思決定に影響を与える」と強調した。

同じ公聴会に出席したベリア国防情報局長は近い将来に習指導部が台湾を侵攻するかを問われ「その可能性は低い」と明言した。「中国はいまは侵攻の準備をしていない」と説明した。

「中国は(ウクライナの情勢を)慎重にみている。外交、軍事、経済のすべての要素を整理するのに時間がかかるはずだ」と言及した。「将来の台湾での作戦や、それがどれほど困難かを考えている」との見方を示した。』