中国消費者物価、4月2.1%上昇 食品・ガソリン値上がり

中国消費者物価、4月2.1%上昇 食品・ガソリン値上がり
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM110HV0R10C22A5000000/

『【北京=川手伊織】中国国家統計局が11日発表した2022年4月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比2.1%上昇した。伸び率は3月より0.6ポイント拡大し、5カ月ぶりの大きさだった。新型コロナウイルスの感染を徹底的に抑え込む政府の「ゼロコロナ規制」で物流が混乱し、生鮮野菜など食品やガソリンが物価を押し上げた。

生鮮野菜の上昇率は24%で、3月より7ポイント近く拡大した。卵類も値上がりしたほか、中国人の食卓に欠かせない豚肉も下落率が縮まり、食品全体では前年同月を1.9%上回った。3月は1.5%の下落だった。

最大経済都市で物流の拠点でもある上海市が3月末から都市封鎖(ロックダウン)に追い込まれた影響が大きい。ロシアのウクライナ侵攻をきっかけに国際商品価格が高騰したことで、ガソリンなど燃料の価格が3割上がった。燃料高が運送費を押し上げ、食品価格を押し上げている面もある。

4月のCPIは伸びが拡大したが、消費者の購買力が持ち直しているとは言えない。主要国の中央銀行が物価の趨勢を判断する際に重視する「食品とエネルギーを除くコア指数」の伸びは0.9%だった。3月の1.1%から鈍化し、21年6月以来の低さとなった。

ゼロコロナ規制の厳しい行動制限で旅行や娯楽などサービス需要が落ち込んだためだ。雇用の悪化で家計の所得が伸び悩み、節約志向が広がっているとみられる。

同時に発表した4月の卸売物価指数(PPI)は前年同月比8.0%上昇した。21年同時期に新型コロナ禍からの経済回復で資源価格も持ち直していた影響で、伸び率は3月の8.3%より鈍化した。前月比では0.6%上昇した。

業種別に前年同月比の伸び率をみると、石炭や石油・天然ガスが3月に続き、5割前後上がった。産業構造の川上と川中にあたる製品をまとめた生産財の上昇率は10.3%だった。一方、川下にあたる生活財の伸びは1.0%にとどまり、最終製品メーカーなどの価格転嫁は遅れている。

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柯 隆
東京財団政策研究所 主席研究員
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ひとこと解説

公式統計のCPIよりも、生活者の体感温度の物価がもっと高騰している。

ただし、景気は明らかに落ち込んでいる。内需がよくならなければ、物価のうち、エネルギーと食料品だけ高騰していくだろう。

人々の生活が直撃を受け、低所得層の生活はますます困窮するおそれがある。

先進国は政府が支援金を支給しているのに対して、社会主義の国なのに生活支援金はほとんど支給されていない。これからはどうなるやら

2022年5月11日 11:24 』