中国の憲法学者、SNSで上海封鎖批判 投稿禁止に

中国の憲法学者、SNSで上海封鎖批判 投稿禁止に
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM106390Q2A510C2000000/

『【北京=羽田野主】中国の憲法学者が、上海をロックダウン(都市封鎖)して住民の行動を制限するのは憲法違反だと批判する意見書を中国のSNS(交流サイト)で公表した。直ちに削除され、学者は投稿を禁止された。香港紙、明報が10日伝えた。

この学者は華東政法大(上海)の童之偉教授で、微博(ウェイボ)に投稿したとされる。8日公表の意見書で「上海市が強制的な手段を用い、住民を隔離施設に送ることは直ちにやめるべきだ」と指摘した。

上海市の防疫担当者が住民に自宅の鍵を渡すよう強要し、強制的に室内を消毒する行為は「中国公民の住宅は侵害されない」と規定する憲法に違反すると強調した。

童氏の微博のアカウントは「関連の法律や法規に違反した」という理由で投稿禁止の状態になった。意見書は北京大や復旦大、上海交通大などの教授20人あまりの見解を取り入れて作成したという。

上海で防護服を着た当局者が玄関の扉を破壊して入り、感染疑いのある住民をむりやり連れ出す動画などが中国のインターネット上で拡散し、そのたびに当局が削除する「いたちごっこ」が続いている。

習近平(シー・ジンピン)指導部は5日、共産党の政治局常務委員会を開き「わが国の防疫方針を疑い、否定する言動とは断固として闘う」との方針を決めたばかり。新型コロナウイルスの徹底した封じ込めを実現する「ゼロコロナ」政策を堅持し、異論を許さない姿勢を鮮明にしている。』