ロシア、黒海のミサイル戦力を倍増か ウクライナ分析

ロシア、黒海のミサイル戦力を倍増か ウクライナ分析
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR09D0T0Z00C22A5000000/

『【イスタンブール=木寺もも子】ウクライナ国防省の報道官は9日、巡航ミサイル計50発を搭載したロシア軍艦7隻が黒海で確認できると明らかにした。4日時点では3隻で20発分だとしていた。ウクライナメディアなどが伝えた。ロシア軍は黒海沿岸の南部や南東部での攻勢を強めるとみられる。

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同報道官によると、ロシア軍は9日、南東部マリウポリでウクライナの部隊が立てこもる巨大製鉄所アゾフスターリに対し、戦車や砲撃の援護を受けた突入作戦を行った。「爆撃機による空爆が再開する可能性を否定できない」との懸念も示した。

ウクライナ、ロシア双方によると、アゾフスターリにいた民間人の女性や子供らは7日までに全員が退避した。残る部隊は降伏しない考えを表明している。

一方、欧州連合(EU)のミシェル大統領は9日、南部の港湾都市オデッサを電撃訪問した。ウクライナのシュミハリ首相と会談し、EUによる支援について協議した。ウクライナの国営通信などによると、会談中にオデッサ近辺にロシア軍のミサイル攻撃があり、両首脳が一時避難した。

両首脳はオデッサ港を訪れ、世界各地に輸出される穀物が出荷できないまま積まれた様子を視察したという。シュミハリ氏は貨物船が黒海を航行できなくなったことなどで、1日あたり1億7000万ドル(約220億円)の損失が生じていると述べた。

国連食糧農業機関(FAO)によると、2500万トン近くの穀物が輸出できずウクライナ国内で滞留しているという。有数の生産地であるウクライナでの戦争で、世界の穀物価格は高騰し続けている。

ウクライナ侵攻 https://www.nikkei.com/theme/?dw=22012404 』