ドイツ北部地方選、ショルツ与党が敗北 政権に打撃

ドイツ北部地方選、ショルツ与党が敗北 政権に打撃
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR081I30Y2A500C2000000/

『【ベルリン=南毅郎】ドイツ北部シュレスウィヒ・ホルシュタイン州で8日実施した州議会選挙で、ショルツ首相が所属する中道左派のドイツ社会民主党(SPD)は敗北が確実になった。同州は中道右派のキリスト教民主同盟(CDU)の地盤で、環境政党・緑の党も躍進した。ウクライナ危機やインフレ対策など、国内の課題が山積するなかSPDの苦戦が目立つ厳しい結果になった。

公共放送ARDによると、得票率の最終結果(速報値)はSPDが16%にとどまり、CDUの43%強を大幅に下回った。CDUは前回の選挙から11ポイントあまり支持を伸ばした。緑の党も18%程度と躍進し、SPDを上回った。極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」は約4%と1ポイントあまり低下した。

北海とバルト海に挟まれた同州はドイツの最北端に位置し、観光業が盛んだ。風力発電の大規模拠点としても知られる。州首相を務めてきたギュンター氏はCDU出身で支持が高く、事前の世論調査でもSPDの苦戦が伝わっていた。3月下旬の西部ザールラント州議会選ではSPDが勝利したものの、支持を伸ばせずにいる。SPDのエスケン党首は8日「非常に厳しい結果だ」と述べた。

ウクライナ危機やインフレ対策など独国内で課題が山積するなか、SPDへの風当たりは強い。独調査機関のインフラテスト・ディマップによると、政党支持率は4月下旬時点でSPDが24%にとどまるのに対し、CDUと姉妹政党のキリスト教社会同盟(CSU)は26%と逆転を許している。特にウクライナへの支援をめぐり、武器供与の是非の判断が遅れたとして独国内ではショルツ氏の指導力を疑問視する声もあがる。

次の焦点は15日に控える独西部ノルトライン・ウェストファーレン州の選挙だ。同州は国内で最大の人口を有する地域で、SPDへの支持の広がりを測る上で注目を集める。ロシアの侵攻が続くウクライナへの支援は、国内の政治情勢にらみという側面もある。』