ウクライナのロシア軍占領地で行われている事 : 机上空間

ウクライナのロシア軍占領地で行われている事 : 机上空間
http://blog.livedoor.jp/goldentail/archives/28654317.html

※ 今日は、こんなところで…。

『これは、ロシアに限った事ではなく、植民地が欧州列強の当然の権利として認められていた時代には、どの国でもやっていた事です。ただ、現代で同じ事をやろうとしているのが愚かであるというだけの話です。

・相手の言語を奪う。

ドンバス地方やヘルソンなどのロシア軍支配地域では、ウクライナ語を廃したロシア語での教育が始まっています。いくつかの、このブログの記事で解説したように、スターリン時代のソ連がウクライナ地方を制圧した時に、同じ事をしています。もともと、ウクライナでは、ロシア語も話せる人が多いです。というのは、スターリン時代に行われた人工飢饉であるホロモドールで、餓死したウクライナ農民と入れ替わりで、ロシア人の入植者がタダで農地を手に入れているからです。文化の土台である言語を奪われると、その土地の文化は急速に衰退して死滅します。植民地の言語を絶滅させるのは、奴隷支配の第一歩です。

これは、欧州がアフリカの旧植民地で行っていた事でもあり、現代でも政治家として出世するには、現地の言葉ではなく、フランス語や英語ができる必要があります。つまり、当時の宗主国の政治家と、交渉できる言語能力が無いと、事実上、国のトップにはなれないという事です。また、当時の欧州列強が勝手に引いた国境が、今のアフリカ諸国の国境になっている事が多いので、部族が歴史と関係無く寸断されて、一つの国の中で何種類ものローカル言語が混在しているのも、彼らの罪です。その為、国民の声を糾合する言語が無く、意志の疎通すら困難な国がゴロゴロしています。地味ながら、アフリカが貧困から抜け出せない一つの原因です。植民地支配するには、現地の部族が理解し合えず、なんなら憎み合っていたほうが統治しやすかったのです。

今でも、植民地支配の爪痕が良く残っているのはハワイです。ここも、もともとは王国があったのですが、アメリカが入植するにあたって、現地の言葉を絶滅させ、子供には先祖の文化を野蛮で価値の無いものと教え込みました。現地の子供が学ぶ学校教育で、徹底的な洗脳が行われた結果、観光資源としてしか、王国時代の文化は残っていません。

歴史を見ると、ロシアが特別酷い事をしているわけではないのですが、現代で時代錯誤な大ロシア主義を掲げて、領土で国力を誇示しようとしている点が「滑稽」です。このブログで何度か取り上げているように、今の世界の国力のリソースは、システムです。植民地時代のリソースは、土地と労働力が重要だったので、アメリカはアフリカに行っては、黒人を拉致してアメリカの綿花農園で奴隷労働させていましたし、植民地の拡張に目を血走らせていたわけです。しかし、今は経済に国境が無くなっているので、大きな力を持つのは、そうしたものより、仕組みを支配するシステムを押さえる事です。

・支配地からの徹底的な収奪

これも、このブログで何度か取り上げていますが、植民地支配で重要なのは、抵抗する気持ちを挫くくらいギリギリの生活を押し付けて、労働の成果として上がってくるモノを、収奪しつくす事です。力で支配するには、農奴のように社会での地位を固定化して、限界まで収奪して抵抗する力を削ぐのが一番に効力があります。

欧州で中世が人類史の中で長く続いたのは、身分の固定が強固だったからです。農民の子は農民。貴族の子は貴族。この強固な社会の階級制度が、文化の停滞と引き換えに、権力の持続力を担保していました。国民が親の人生以外の可能性を考えられない社会というのは、権力的には安定しているのです。その為、海外資本を取り入れて、多様性の進んだ中国社会では、習近平氏の肝いりで、国民の愚民化政策が進んでいます。どういう事かと言うと、世界の情報とアクセスする窓口である英語の義務教育からの排除。農作業の体験授業の義務化。道徳での習近平思想(劣化毛沢東思想)の義務化で、つまり、これから育つ子供たちに、労働者になる以外の選択肢を狭めようとしています。

現在、ヘルソンなどのロシア軍の支配地域では、農産物の70%を差し出す農家に対して、種まきを許可するという恐ろしい収奪政策が行われています。スターリンの引き起こした人工飢饉であるホロモドールの再現かとも言われている生きる権利さえ侵害しそうな政策ですが、武力で支配されるという事は、こういう事です。特にヘルソンは、前線のロシア軍の劣勢が伝えられているので、支配している間で、持ち出せるだけの資源を強奪しようとしているように見えます。ロシア軍の特徴なのですが、盗めるだけ盗むという行動があります。旧ソ連がドイツを制圧した時も、ドイツ内の線路を引き剥がして、強奪する徹底ぶりでした。これは、満州でもやられています。

事実上の後方基地になっているベラルーシでは、ウクライナの民家から盗んできた家具や電化製品を、故郷の実家に送る兵士で、郵便施設がごった返しています。略奪は正規軍・非正規軍を問わず、ロシア兵の役得になっています。

・拷問・強※

どこの戦場でもそうですが、兵士の最大の娯楽が「拷問・強※」です。武器を持たない相手を、一方的にイタブッたり、女性を強※するのは、常に生命の危機のある戦場にいる兵士にとって、「生」を実感できる大きな娯楽です。その為、制圧された敗戦国の都会では、爆発的に私生児が増えます。今回のウクライナ侵攻でも、ポーランドへ脱出した難民の中から、さらに他の国へ移動する女性が増えています。ポーランドの法律では、裁判で被害が証明された時以外の妊娠中絶が禁止されているからです。望まない妊娠をした女性は、さらに中絶が可能な国を求めて彷徨うしかありません。』