米、200億円の追加軍事支援 ウクライナに火砲など

米、200億円の追加軍事支援 ウクライナに火砲など
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN070ER0X00C22A5000000/

『【ワシントン=坂口幸裕】バイデン米政権は6日、ロシアが侵攻を続けるウクライナに1億5000万ドル(約200億円)相当の追加の軍事支援を決めたと発表した。長距離火砲の弾薬や対砲兵レーダー、電波妨害装置などを譲渡する。ロシア軍はウクライナ東部の制圧へ攻勢を強めており、同国の防衛態勢を拡充するための武器供与を継続する。

追加するのは4月中旬以降に提供するのを決めた長距離火砲である155ミリりゅう弾砲の弾薬だ。すでに18万発超の支援を決めており、新たに2万5000発を送って在庫切れを防ぐ。ロシア軍からの砲撃を探知するレーダーも加える。

ウクライナ東部地域は起伏が少ない開けた地形で、米欧は火砲や戦車による全面的な砲撃戦に備えた支援を急ぐ。ロシア軍の電波を妨害する装置もわたす。

バイデン米大統領は6日の声明で「ウクライナがこの戦争の次の局面で成功するには米国を含む国際社会の仲間が団結し、絶え間なく武器供給する決意を示し続ける必要がある」と強調した。

バイデン氏は4月下旬、ウクライナを軍事・経済の面で支援するため、2022会計年度(21年10月~22年9月)に計330億ドルの追加予算を計上するよう議会に要請。軍事支援として204億ドルを求めている。6日の声明で安全保障支援について「大統領権限で使える予算はほぼ使い果たした」と訴え、速やかな承認を要請した。

2月24日にロシアが侵攻して以来、米国が決めたウクライナへの軍事支援は6日の発表分を含め38億ドルに達する。ウクライナの2020年国防費の6割超にあたる規模になる。』