自衛隊・英軍の訓練円滑化へ協定 日英首脳が大枠合意

自衛隊・英軍の訓練円滑化へ協定 日英首脳が大枠合意
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA0500Q0V00C22A5000000/

『【ロンドン=秋山裕之、中島裕介】岸田文雄首相は5日、英国の首相官邸でジョンソン首相と会談した。自衛隊と英軍が共同訓練をしやすくする「円滑化協定」は大枠で合意した。ウクライナに侵攻するロシアへの制裁で連携するほか、英国が中国を念頭にインド太平洋の安全保障に関与すると確認した。

協定は互いの部隊が共同訓練などを目的に相手国に入国する際の審査手続きを簡単にする。滞在中の事件や事故の対応も盛り込まれるとみられる。

日本は米国とは地位協定があり、米軍を簡素な手続きで受け入れる。米国以外と部隊の出入国に関わる協定を結ぶのはオーストラリアに続いて2例目となる。

英豪は日本と同じ米国の同盟国だ。安全保障協力を深め「準同盟」とよぶ関係まで高める。日本が将来配備する戦闘機の計画について英国の技術協力の全体像を年末までに決める。

ジョンソン首相は「英国は引き続きインド太平洋地域に関与する」と表明した。両首脳は安全保障で欧州とインド太平洋を切り離せないとの認識で一致した。

力による一方的な現状変更は世界のどこであれ認められないという見解を確かめた。両首脳は主要7カ国(G7)による対ロ制裁とウクライナ支援の結束を続けると申し合わせた。

首脳会談ではエネルギーや経済安全保障に関しても意見を交わし、両国企業による洋上風力や水素での連携を歓迎した。侵攻を続けるロシアの化石燃料への国際的な依存度を低減させる狙いがある。

ジョンソン首相は日本産食品の輸入規制について6月末までに撤廃できるとの見通しに言及した。英国が加盟をめざす環太平洋経済連携協定(TPP)に関しても協議した。英政府は日本との貿易関係の強化のため元閣僚級の貿易特使も新たに任命した。』