ロシア、ウクライナ各地にミサイル攻撃 鉄道網や軍施設

ロシア、ウクライナ各地にミサイル攻撃 鉄道網や軍施設
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『【ブリュッセル=竹内康雄】ロシア軍は4日夜、ウクライナの複数都市をミサイルで攻撃した。ウクライナメディアが5日、攻撃は北東部スムイなどを含むウクライナ各地に及んだと伝えた。9日に迎える第2次世界大戦の対独戦勝記念日を前に、ロシアが攻勢を強めているもようだ。

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AP通信によると、ロシアは各地の鉄道網、ウクライナ軍の燃料施設や弾薬庫を狙った。ウクライナのクレバ外相は4日、「ロシアはミサイルテロリズムで恐怖を広げようとしている」とツイッターに投稿した。ロシアの同盟国でウクライナと国境を接するベラルーシは軍事演習を始めた。

ロシアのプーチン大統領はウクライナ南東部マリウポリのアゾフスターリ製鉄所からの民間人の安全な脱出を保証する用意があると、イスラエルのベネット首相との電話協議で表明した。タス通信が伝えた。同製鉄所には女性や子供を含む複数の民間人がなお閉じ込められている。

西側諸国はウクライナ支援の強化を相次ぎ表明している。ジョンソン英首相は5日、ウクライナのゼレンスキー大統領との電話協議で、民間人への攻撃を防ぐため、長距離兵器の供与を検討する考えを示した。

ワルシャワでは5日、ウクライナへの支援国会合が開かれ、ポーランドのモラウィエツキ首相は各国が65億ドル(約8500億円)の支援を約束したと明らかにした。フランスやスウェーデンといった欧州の国々が中心に参加した。

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鈴木一人
東京大学 公共政策大学院 教授
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分析・考察

ロシア軍は地上兵力をウクライナ東部に集中させる一方、南部や西部に対してはミサイル攻撃で恐怖を与え、補給路を閉鎖するという戦略を取っているのだと思われる。

5月9日という目標が外れると、これからは長期化することも視野に入れながら、確実に占領地を増やしていくというような攻撃の仕方をするのではないだろうか。

ウクライナは西側から供与される武器ではロシア軍の進軍を止めることは難しくなり、これからはより火力の強い重火器、戦車や戦闘機といった大型の兵器が必要となってくるだろう。そうした力のぶつかり合いになるとウクライナ軍は苦しくなってくる。更なる武器供与がカギになってくるだろう。

2022年5月6日 7:18 』