ドイツ大統領、ゼレンスキー氏に支援伝達 外相が訪問へ
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR052YE0V00C22A5000000/
『【ベルリン=南毅郎】ドイツのシュタインマイヤー大統領は5日、ウクライナのゼレンスキー大統領と電話協議した。ロシアの侵攻が続くウクライナへの連帯や支援の意思を伝えたという。ゼレンスキー氏はショルツ首相とシュタインマイヤー氏がウクライナを訪問できるよう招待。ベーアボック独外相が近く訪問する見通しになった。
シュタインマイヤー氏はメルケル政権下で外相を務めた人物で「ロシア寄り」との批判が国内外で高まっていた。特にロシアとのガスパイプライン「ノルドストリーム2」を支持するなど、対ロ融和を進めた張本人として責任論が噴出している。4月にウクライナ訪問を計画したものの同国側から拒否されていた。
独大統領府の公表文によると、今回の電話協議で「過去のわだかまりは解消された」という。
今後は、ショルツ氏がいつウクライナを訪れるか具体的な時期が焦点になる。シュタインマイヤー氏の訪問拒否が「障害になる」(ショルツ氏)として、これまで対応を見送ってきた。ドイツはウクライナに戦車など重火器の供与を進める方針だが、両国間の関係が揺らげばロシアに侵攻拡大の隙を与える恐れもある。』