インド、フランスと防衛技術協力 脱ロシア依存に布石

インド、フランスと防衛技術協力 脱ロシア依存に布石
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR051PP0V00C22A5000000/

『【パリ=白石透冴、ニューデリー=馬場燃】フランスのマクロン大統領とインドのモディ首相は4日、パリで首脳会談を開いた。会談後、両首脳は最新の防衛技術分野での協力推進を盛り込んだ共同声明を発表した。インドは軍事的にロシアに強く依存しているが、依存度の低下につながる可能性がある。

両国は近年インドへの仏製兵器の供与が進んでいると指摘した上で「インドの自立を促進する計画に基づき、フランスが最新の防衛技術などで関与を強める」ことで合意した。特に関連製造業の2国間協力を深めるとしている。

ストックホルム国際平和研究所によると、過去5年の間にインドは全兵器の約5割をロシア、2割弱をフランスからそれぞれ調達した。だが2020年だけでみると、フランスからの兵器輸入額が10億ドル(約1300億円)超にのぼり、ロシアの9億7千万ドルを上回った。欧米諸国もインドによる脱ロシア依存の動きを促すため、兵器供給などで防衛関係を強化している。

インド太平洋地域については「仏印は国際法、航行の自由を尊重する」などと表明し、強引な海洋進出を続ける中国を暗に批判した。同地域での両国の協力は防衛、通商、投資など広い範囲に及ぶと説明した。』