日米防衛相、核抑止力維持で一致 安保戦略擦り合わせ

日米防衛相、核抑止力維持で一致 安保戦略擦り合わせ
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『【ワシントン=重田俊介】米国訪問中の岸信夫防衛相は4日、国防総省でオースティン国防長官と75分ほど会談した。日米がそれぞれ策定する国家安全保障戦略などの戦略文書を擦り合わせ、早期に具体化させる方針を確認した。米国の核を含む抑止力を維持し核の脅威に対抗することで一致した。

オースティン氏は会談の冒頭、ロシアのウクライナ侵攻に関し「侵攻は欧州を超える影響を及ぼす。ルールに基づく秩序への挑戦だ」と強調した。岸氏は「インド太平洋と欧州は区別することはできない。欧州の安全保障にコミットメントを強める」と表明した。

戦略文書についてオースティン氏が米軍と自衛隊の態勢の最適化を進めると言及した。戦略目標を共有したうえで役割分担や任務などを詰める。岸氏は記者会見でミサイル発射前にたたく「反撃能力」を含めた日本の防衛力拡大の検討状況を伝えたと説明した。

ロシアによる核の脅威への対応も話し合った。オースティン氏は日本への核の傘の提供に関連し「核および通常兵器を含むあらゆる軍事能力による拡大抑止への決意を再確認する」と言明した。

岸氏は「特に核を含めた米国の拡大抑止が信頼でき強靱(きょうじん)なものであるよう共に取り組みたい」と訴えた。岸氏によると両閣僚は米による拡大抑止についてあらゆるレベルでの日米の取り組みが重要との考えを共有した。

弾道ミサイルを発射する北朝鮮には「より重大かつ差し迫った脅威になりつつある」との認識で一致した。オースティン氏は「中国の最近の行動は秩序を支える共有の規範、価値観、枠組みへの重大な挑戦だ」と語った。

次期戦闘機を巡り岸氏が英国との共同開発について説明した。オースティン氏は歓迎する意向を示した。両閣僚は戦闘機と連携する形式で活用するUAV(無人航空機)の共同研究を探る考えを共有した。

岸氏はロシアが発表した日本人63人への入国禁止措置を非難した。「日ロ関係をこのような関係に追いやった責任は全面的にロシアにある」と話した。

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