米報道官、言葉に詰まり沈黙 ウクライナ惨状めぐり

米報道官、言葉に詰まり沈黙 ウクライナ惨状めぐり
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN300640Q2A430C2000000/

『【ワシントン=中村亮】米国防総省のカービー報道官が29日の記者会見で、ウクライナの惨状をめぐって言葉に詰まり沈黙する場面があった。多数の一般市民が犠牲になっており、感情を抑えられなくなったとみられ、その後にロシアによるウクライナ侵攻を「悪行」と糾弾した。

ロシアのプーチン大統領について「理性的な人物だと思うか」と問われ、カービー氏は「彼や彼の軍がウクライナでやっていることは見るに堪えない」と非難した。ウクライナの惨状に関する画像の話を続けようとした際に言葉に詰まった。涙をこらえているように見え、沈黙は10秒近く続いた。

カービー氏は「感情的になるつもりはなかった。申し訳ない」と話しつつ「(プーチン氏は)全く脅かされていないロシアの国益を守ると主張している」と指摘。「ウクライナで無実の人が後頭部を撃たれたり、手を後ろで縛られたり、妊娠した女性が殺害されたり、病院が爆撃されたりする出来事と(プーチン氏の)説明を整合させることは困難だ」と言明した。

カービー氏はオバマ政権のころに国防総省と国務省の報道官を務めたベテランで、感情を表に出すのは珍しい。2月下旬にウクライナ侵攻が始まってから定例記者会見を連日開き、米メディアにも頻繁に出演して戦況や米国のウクライナ支援について説明している。』