ヤバイ遊覧船に最初の電話で気付けたら運がいいのだぜ、という話。

 ※ 「自分の身は、自分で守る。」「危機管理」とは、そういうことさ…、というお話し。

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 2000年11月に『日本のロープウェイと湖沼遊覧船』という写真集を作ったときに、某有名湖の遊覧船が昭和39年建造の木造らしいことに驚いたものだが、かりにもし、湖でなにか事故が生じても、救助の心配はそんなになかっただろう。木造なら、部材に浮力もあるしね。

 大問題なのは、近年の沿岸観光。

 わたしは、独身時代には、洋上観光の危険などまったく閑却して、あらゆる船舶舟艇に乗りまくった。が、所帯をもったら、そうもいかぬ。

 2018年の8月の土曜日、たまたま奥さんと余暇時間が一致し、天気も好かったので、当日予約で、ある沿岸遊覧観光船に乗ってみようと思いついた。時刻は8時台である。最初のフネは11時に出るらしい。

さっそく、ネットで番号を調べて電話をかけたら、いっこうに、応答が無い。呼び出し音が鳴り続けるだけだ。

 インターバルをあけて、1時間強、電話連絡を試みてみたが、ダメ。

そしていくら調べても、この観光事業者さんの電話番号は、携帯の番号がひとつだけのようであった。固定電話の番号が、書いてないのだ。

 わたしは、「これはあかんやつや」と判断した。

 たとえば、じぶんの家族にこの洋上ツアーを勧めて、みずからは留守番をしていたとする。何か事故が起こったんじゃないかと心配になったときに、連絡手段が携帯番号ひとつだけで、しかもそれがつながらなかったら、どうするんだ? 

船が出る漁港は、自宅から自動車で数時間も走らないと行けないところなのだ。

 いらい、わたしは、この沿岸観光について地方新聞がどれほどヨイショ宣伝記事を書いていようと、みずからはそれを試す気にならんのである。』