ムーディーズ、Twitterの格下げ検討 財務悪化懸念で

ムーディーズ、Twitterの格下げ検討 財務悪化懸念で
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN270BZ0X20C22A4000000/

『【ニューヨーク=宮本岳則】米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは26日、ツイッターの格付けを引き下げる方向で検討すると発表した。

起業家イーロン・マスク氏による買収でツイッターの有利子負債が拡大し、財務体質が悪化する可能性が出てきた。マスク氏によって支配された取締役会が、より積極的な投資戦略をとりそうなことも、信用力低下につながるとみている。

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ツイッターは現在、「Ba2(ダブルB格に相当)」の格付けを付与されている。米調査会社ファクトセットによると社債の発行残高は2021年12月末時点で約42億ドル(約5300億円)。ムーディーズはツイッターの経営支配権が変わることで、同社は既存社債の買い戻しを求められ、新たな起債が必要になるとみている。

ツイッターの取締役会は25日、マスク氏の買収提案を受け入れると発表した。マスク氏は今回の合意に先立ち、総額約465億ドルの資金を確保したと公表していた。130億ドルを大手銀行からの借り入れでまかない、125億ドルはテスラ株を担保とした融資で調達する。残り210億ドルはマスク氏の自己資金を充てるとしているが、調達方法は明らかになっていない。

ムーディーズは、マスク氏が買収のために調達した資金のうち、125億ドルがツイッターの新たな債務になると分析する。21年12月末時点の負債額(52.9億ドル)を大きく上回り、財務体質の悪化が予想されている。利払い負担は重くなり、負債返済能力が低下すれば、格下げの事由になる。

ムーディーズはツイッターの現経営陣について「適度に保守的な財務方針を維持してきた」と指摘する。マスク氏が経営方針に与える影響はまだ不明だが、非公開化によって「よりアグレッシブな」投資戦略をとる可能性があるとみる。取締役会がマスク氏1人によってコントロールされるリスクにも言及した。』