スロベニア議会選、左派政党が勝利 右派政権は退陣へ

スロベニア議会選、左派政党が勝利 右派政権は退陣へ
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR2506E0V20C22A4000000/

『【ロンドン=細川倫太郎】中欧スロベニアで24日、議会選挙(下院)の投開票が実施され、中道左派の新党「自由運動党」の勝利が確実な情勢になった。有権者の関心の高い環境政策の強化を訴え支持を広げた。ヤンシャ首相率いる中道右派の与党「民主党」は敗れ、ポピュリズム(大衆迎合主義)色が濃い政権は退陣する見通しだ。

同国の選挙管理委員会によると、同日夜までに開票はほぼ終えた。自由運動党の得票率は約35%に達し、民主党(約24%)は大きく引き離された。自由運動党は単独過半数には届かず、他党との連立協議を始める。

自由運動党は国営エネルギー会社の元経営者であるゴロブ氏が率いる。化石燃料からの脱却や企業の二酸化炭素(CO2)排出削減の支援などを訴えた。地元メディアによると、新型コロナウイルスに感染したゴロブ氏はオンラインで「明日から新しい日が始まり、私たちに寄せられた信頼に応えるべく懸命に働く」と勝利宣言した。

ヤンシャ氏はトランプ米前大統領を強く支持していることで知られる。メディアへの圧力を強め、言論の自由を軽視しているとの批判を浴び、欧州連合(EU)とも度々対立してきた。2021年5月には首都リュブリャナで反政府集会が開かれた。有権者の支持離れが止まらず、自由運動党がその受け皿になったとみられている。

中欧ではポピュリズムの退潮の動きがみられる。チェコでは21年10月の選挙で「チェコのトランプ」と呼ばれたバビシュ前首相の与党が敗れ、新政権は親EU路線に回帰した。』