IMF委も共同声明出せず、侵攻非難の記述にロシア反対

IMF委も共同声明出せず、侵攻非難の記述にロシア反対
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA21F4E0R20C22A4000000/

『【ワシントン=江渕智弘】国際通貨基金(IMF)は21日、運営方針を決める国際通貨金融委員会(IMFC)を開いた。春と秋の開催ごとに出す共同声明を見送った。ロシアのウクライナ侵攻を非難する記述にロシアが反対し、まとまらなかった。20日の20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議も声明を出せず、ロシアの存在が国際枠組みに影を落とす。

IMFCはIMFの諮問機関として1999年に設立した。IMFに理事を送る国の財務相ら24人で構成する。「ロシアの戦争が甚大な人道的影響をもたらす」などと侵攻を非難する文案にロシアの代表が反対し、全会一致を原則とする共同声明を断念した。日本の同行筋によると設立以来、共同声明を出せないのは初めて。かわりに議長声明を公表した。

出席した鈴木俊一財務相は「民間人に対する残虐な行為は戦争犯罪だ」などとロシアを非難した。ロシアの代表に「出て行け」と求める参加者もいたという。

鈴木氏は日本の新たな途上国支援も表明した。IMFから新規配分される特別引き出し権(SDR)と呼ばれる外貨調達枠の20%を途上国などに融通する。80億ドル(約1兆円)ほどに相当する。このうち10億ドル相当をまず拠出するという。』