小沢氏勢力、巻き返しへ背水の陣

小沢氏勢力、巻き返しへ背水の陣 参院選岩手 達増知事前面「タブーなし」
https://kahoku.news/articles/20220421khn000037.html

 ※ 注目の選挙区だ…。

 ※ 小沢さんの「影響力」が、残っているのか、残っているとして、どの程度のものなのか…。それを図るバロメーターになる…。

 ※ 階猛衆院議員(岩手1区)が、キーパーソンのようだ…。

『夏の参院選岩手選挙区(改選数1)は、立憲民主党現職を擁する野党勢力と久々の議席奪還を狙う自民党が激突する。昨年秋の衆院選では立民県連最高顧問の小沢一郎氏が小選挙区で敗れ、県政界の力学に「地殻変動」が起きた。岩手の参院選は非自民が9連勝中だが、小沢氏を中心に鉄壁と称された組織力の陰りは否めない。巻き返しを図る小沢氏勢力にとっては、かつてない背水の陣だ。(盛岡総局・横川琴実、野界航也)

地元入り頻繁

 野党共闘で再選を目指す立民現職の木戸口英司氏(58)の後援会役員会が16日、盛岡市内であった。

 「失敗を深刻に受け止める。木戸口君のため一生懸命できる限り郷里に戻り、お願いしていく」

 反省の弁を述べたのは小沢氏。昨年の衆院選岩手3区で敗れ、比例復活に甘んじたことをわびた。選挙後から立民県連の幹事会をはじめ、連合岩手や経済関係者との会合にも小まめに顔を出している。

 木戸口氏は「小沢先生を中心に岩手で守ってきた改革の議席。守らなければいけないとの思いは、この6年間で6乗になった」と変わらぬ結束を強調した。

 岩手の参院選で自民が勝ったのは1992年が最後。以降、小沢氏直系がほぼ独占してきた。今回、木戸口氏が苦戦を強いられれば、小沢氏の求心力低下は避けられない。頻繁に地元入りするのも「失敗」できない戦いだからだ。

 「タブーなしで、今までやったことのないようなこともやるだろう」

 刺激的な言葉で木戸口氏支援を表明したのは、小沢氏を師と仰ぐ達増拓也知事だ。全県的に知名度のある知事が国政選挙で前面に立つのは小沢氏勢力の基本戦略だが、今回は一段とギアを上げている。

複雑な方程式

 懸念材料の一つは野党共闘が「不完全」な形で推移していることだ。立民、共産、社民各党は木戸口氏を統一候補としたが、今月発足した国民民主党県連はまだ対応を決めていない。

 加えて、立民県連は党所属の階猛衆院議員(岩手1区)と政治資金を巡って係争中だ。かつて小沢氏に師事した階氏。昨年6選を果たした際は立民公認だったが、小沢氏主導の野党共闘に加わらず、参院選に関しても沈黙している。木戸口陣営の関係者は「激戦は必至。階氏の協力は欲しいところだ」と打ち明ける。

 自民は新人で弁護士の広瀬めぐみ氏(55)を擁立した。衆院選で小沢氏を退けた藤原崇氏は「岩手の流れを変えるスタートの戦い」と強調する。選対本部長には藤原氏の選挙に続き、小沢氏直系だった平野達男元参院議員が就いた。

 かつての同門の因縁が交錯する。その中心にいる小沢氏は攻勢へどんな一手を打つのか。前哨戦から複雑な方程式が浮かぶ。』