ウクライナ侵攻「歴史の大転機」 北方領土は不法占拠―外交青書

ウクライナ侵攻「歴史の大転機」 北方領土は不法占拠―外交青書
https://www.jiji.com/jc/article?k=2022042200274&g=pol

『 林芳正外相は22日の閣議で、2022年版外交青書を報告した。軍事力など圧倒的なパワーで米国が世界を主導した時代から「米中競争の時代に突入した」と表現。

ロシアによるウクライナ侵攻を「冷戦後の世界秩序を脅かすもので、歴史の大転機」と位置付けた。昨今の激変する外交・安全保障環境を印象付ける内容で、日米同盟の一層の強化を唱えている。北方領土に関しては、ロシアによる「不法占拠」という記述が復活した。

北方領土は「不法占拠」 外交青書原案に明記

 青書は中国など新興国の存在感が高まり、「米国が圧倒的な政治・経済・軍事力で主導力を発揮し、国際社会の安定と繁栄を支える時代から、米中競争、国家間競争の時代に本格的に突入した」と指摘。ウクライナ侵攻を「人類が過去1世紀築き上げた国際秩序の根幹を揺るがす暴挙」と非難し、「制裁措置の実施を通じ、一連の行動に高い代償が伴うことを示す」との決意を示した。

 その上で、民主主義など普遍的価値を共有する国々と結束し、「力による一方的な現状変更の試みに対抗する国際社会の取り組みを主導する」と提唱。「日米同盟の抑止力・対処力を一層強化し、日本の平和と安全を確保する」と明記した。

 ロシアとの平和条約交渉に関し「北方領土は日本固有の領土であるが、現在ロシアに不法占拠されている」と言明。「日本固有の領土」は11年、「不法占拠」は03年以来の表現で原則的立場に回帰した。ウクライナ侵攻が続く中、「交渉の展望を語れる状況にない」と判断している。 』