G20財務相会合、共同声明出せず 米英など途中退席

G20財務相会合、共同声明出せず 米英など途中退席
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN20EXR0Q2A420C2000000/

 ※ ロシアのウクライナ侵攻をきっかけに、「国際的な協調の枠組み」なるものが、どんどん「壊れて行っている」という事態が、加速している感じだな…。

 ※ 「国連」しかり、「G20」しかりだ…。

 ※ 「世界」は、どうなって行くんだろうか…。有力国の「合従連衡」の昔に戻る気配   だ…。

 ※ クアッド、オーカス(AUKUS)、みんなそういう「合従連衡」の枠組みだ…。ファイブ・アイズなんてのものな…。

 ※ 中国の「一帯一路」もそうだ…。

 ※ ベクトルは、「協調」ではなく、「陣営作り」「味方作り」「囲い込み」の方向へ変わったようだ…。

 ※ 「共同声明を出せなかったうえに、中国が融資取引の開示を拒んで停滞している途上国の債務問題でも具体策を打ち出すことができなかった。」ということなんで、「過剰債務問題」に対する「協調融資」なんかも、雲行きが怪しくなってきた…。

 ※ 「世界のお財布」だった日本国も、「経常赤字」になったんで、「とても、他国を 援助している余裕は、ございません…。」状態になりつつある…。

 『20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議が20日、米ワシントンで閉幕した。ウクライナに侵攻したロシアを非難する声が相次ぎ、共同声明も出せずに終わった。米国を含めた一部の代表がロシア側の出席に反対して途中退席する異例の会合となった。

「戦争は正当化できず、国際法に違反するものだ」。予定より30分遅れて始まった議長国会見では、インドネシアのスリ・ムルヤニ財務相がロシアに飛んだ厳しい声を紹介した。途中退席について「驚きではない」とも話した。一部のメンバーは、米欧日の経済制裁による経済的影響に懸念を表明した。

会見では記者からG20の枠組みが実効性を持てるのか問う質問も出たが、スリ氏は「参加国の全員がG20での協調を続けるよう望んだ」と説明した。エネルギーと食品価格の高騰や中央銀行の利上げなど世界経済が直面する難題には国際的な協調を模索する枠組みが欠かせないためだと指摘した。

ロイター通信によると、イエレン米財務長官など米英とカナダの参加者は、ロシア側の発言が始まる前に席を立った。共同声明を出せなかったうえに、中国が融資取引の開示を拒んで停滞している途上国の債務問題でも具体策を打ち出すことができなかった。

(ワシントン=高見浩輔、江渕智弘)

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上野泰也
みずほ証券 チーフマーケットエコノミスト
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ひとこと解説

G20はいったい何を話し合う場なのだろうか。

先進国のみで構成されるG7では、時代が変わり、世界経済の問題を話し合うにはカバレッジが足りなくなったということで、経済パワーを増した新興国を取り込むなどしてG20は発足した。

本来は世界経済の問題を話し合う場という性格が濃い。

だが、国家レベルでの経済と政治の問題は、密接不可分である。

ロシアのウクライナ侵攻による米欧とロシアの政治対立の先鋭化をうけて、G20という国際協調の場は今回の会議で完全に行き詰まったことが露呈した。

国連も、ロシアと中国を含む安全保障理事会の常任理事国が拒否権を持っていることからうまく機能してくれない。難しい時代に突入した感が強い。

2022年4月21日 7:33
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白井さゆり
慶應義塾大学総合政策学部 教授
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ひとこと解説

コロナからの景気回復途上でインフレ率が上昇し、とくに新興国でインフレ率が大きく上昇し予想外の速さで金融緩和の正常化を行っている。

そこにロシアのウクライナ侵攻により一段とインフレとなり引き締めを急がざるを得なくなっている。

ウクライナ問題がなければ、化石燃料価格の高騰と気候変動対応、国内の格差と先進国と途上国の間の格差などが議論の中心になったとみられる。

しかしウクライナ問題で西側による激しい制裁とロシアによる対抗制裁への見方や国連人権理事会のロシアの理事国ポストをめぐる採決での意見のばらつきが明確になっており、ワンボイスにはなりにくい。

ただできるだけ国際的な対話の場は維持したほうがよいと思います。

2022年4月21日 7:18
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柯 隆
東京財団政策研究所 主席研究員
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ひとこと解説

これは国際社会の縮図といえる。

みんなが集まって、国際社会の問題を解決するための話し合いをするためだが、話し合いにはならない。

ロシアと日米欧が対立するなかで、間にはギョフの利を得ようとする国々が言葉を濁す。
肝心のウクライナが出てこない。G20の役割はもう終わったと言って過言ではない

2022年4月21日 7:11 』