習氏「冷戦思想排除を」 米欧の制裁批判、博鰲で演説

習氏「冷戦思想排除を」 米欧の制裁批判、博鰲で演説
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM210S00R20C22A4000000/

『【博鰲(ボーアオ、中国海南省)=川手伊織】中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席は21日、アジアを中心に政財界の要人が集まる博鰲アジアフォーラムで講演し、「冷戦思想を排除し、単独主義に反対すべきだ」と語った。米欧などがウクライナに侵攻したロシアへの制裁を強化していることを批判した発言とみられる。

習氏はオンライン形式で講演し、国際協調に時間を割いた。ウクライナ情勢に直接は言及しなかったが「冷戦思想は世界平和の枠組みを壊し、覇権主義と強権政治は危害を加えるだけだろう」と指摘。制裁を強める米欧などと距離を置く姿勢を改めて示した。

「デカップリング(分断)や(対立国に)極限まで圧力をかけるいかなる行動も実現不可能だ」とも述べた。対ロ制裁への批判のほか、米国が同盟国とともに半導体などで脱中国を模索していることへの警戒ともみられる。

習氏は「各国の主権と領土が完全であることを尊重すべきだ」とも語った。ロシアの侵攻を受けるウクライナへの配慮も示したとみられる。

中国経済をめぐり「粘り強さは強く、潜在力は十分で、長期的に好転していくファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)は変わらない」と強調した。新型コロナウイルスを徹底して抑え込む「ゼロコロナ規制」で最近の経済は失速しているが、景気回復に自信を示した格好だ。

習氏が博鰲フォーラムに参加するのは2年連続で、会場には経済政策を担う韓正(ハン・ジョン)筆頭副首相が姿を見せた。』