ミャンマー、給油所に長蛇の列 外貨管理強化で混乱

ミャンマー、給油所に長蛇の列 外貨管理強化で混乱
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『【ヤンゴン=新田裕一】ミャンマーの各都市で19日、ガソリンスタンドで給油を待つ長蛇の列ができた。18日に一部報道機関がガソリンの供給不安を報じ、市民らが給油に殺到した。業界関係者は、全権を掌握する国軍が外貨の管理を厳格化し、輸入業者が外貨を入手しにくくなったことが背景にあるとみている。

最大都市ヤンゴンでは19日朝から各所のガソリンスタンドに、それぞれ数十台の給油待ちの車が列を作った。ほぼ半分のスタンドは午前中に品切れとなり営業を終えた。1台あたりの給油量に上限を設けるケースもあった。首都ネピドーや第2の都市マンダレーでも同様な状態だったもようだ。

複数の業界関係者は、中央銀行が3日付で出した外貨の管理を強化する通達が影響しているとの見方を示した。輸入業者の場合、決済に必要な外貨を入手するために商業省の許可が必要になる。エネルギー業界に詳しい会社経営者は「唐突な中銀の通達に加え、ミャンマー暦新年の連休が続いたため、輸入許可の手続きが滞った」ことが、ガソリンの供給を巡る混乱を招いたと解説した。

国軍のゾーミントゥン報道官は19日、ガソリンの在庫は十分だと保証したうえで「一部のスタンドが当局の定める為替レートに基づく価格で売ることを渋ったため混乱が起きた」と非難した。「20日以降、ガソリンの輸入業者に(十分な)外貨を供給する」とも述べた。

世界的な原油価格の上昇とミャンマー通貨チャットの対ドル相場下落で、ヤンゴンのガソリン価格は1リットル1980チャット(約135円)と、クーデター前の約2.5倍に値上がりした。国軍による支配が続き、外貨流入は細る見通しで「当局主導で安価な燃油を調達するなどの対策が必要になる」との指摘もある。

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