フィンランドのNATO加盟の動きはロシアへ想像以上の打撃

北の国から猫と二人で想う事 livedoor版:フィンランドのNATO加盟の動きはロシアへ想像以上の打撃
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※ たぶん、フィンランド・ロシア国境の様子の画像だと思う…。

『ロシアのウラジーミル・プーチン大統領がウクライナ東部への大攻勢を準備するなか、西側の戦略家は一貫して、停戦交渉の落としどころはウクライナの「フィンランド化」、言い換えれば「強いられた中立化」になる可能性があると見てきた。

ところが、そのフィンランドが中立の立場を捨てて、西側の軍事同盟に加わる動きを見せ、プーチン大統領に手痛い失点をくらわそうとしている。

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フィンランドのサンナ・マリン首相Prime Minister Sanna Marinは2022年4月13日、スウェーデンのマグダレナ・アンデション首相との共同記者会見で、冷戦終結後一貫して維持してきた中立政策を転換し、NATOに加盟申請をするかどうかを「数カ月ではなく数週間」で決めると明言した。

同国のアンティ・カイッコネン国防相は首都ヘルシンキで行なった記者会見で、フィンランド軍は既に「NATO軍との相互運用の基準を完全に満たしている」と述べた。スウェーデン政府もフィンランドと共同歩調を取り、NATO加盟を早急に検討すると発表した。

NATO加盟には現在の加盟国30カ国の全会一致の承認が必要なため、申請が受理されるには最長で1年程度かかる。

それでも伝統的に防衛協力を2国間に限定してきたフィンランドとスウェーデンがそろってNATOの集団安全保障体制に入れば、地域全体のパワーバランスが一気に激変するのは確実だ。

フィンランドの首都ヘルシンキはプーチンの出身地サンクトペテルブルクから約300キロしか離れていない。

フィンランドがNATOに加盟すれば、「ウクライナのNATO加盟とNATOの拡大政策を止めることを口実に」ウクライナ侵攻に踏み切ったプーチンに「正義の鉄槌」が下った格好になると、米シンクタンク・戦略国際問題研究所のショーン・モナハンは言う。

3フィンランドはロシアと1300キロ余りにわたって国境を接している。

これが加われば、NATO陣営とロシアとの境界線は今の倍に延び、EUとロシアがにらみ合う前線の距離は史上最長に延長されることになる。「それにより軍事面だけでなく、文化的、経済的にも厄介な問題が生じる」と、米シンクタンク・ランド研究所に所属するジェームズ・ドビンズは指摘する。

自らの挑発行為で包囲網を完成させたとなると、プーチンは壊滅的な戦略上のミスを犯したことになると、プリンストン大学の政治学者で元米政府高官のアーロン・フリードバーグはメール取材に応えて述べた。

ドイツはロシアのウクライナ侵攻を見て、軍備拡大に転じたが、フィンランドとスウェーデンのNATO加盟は「少なくともそれと同等か、ことによるとそれ以上に」ロシアにとっては手痛い誤算だと、フリードマンは見る。

しかし、そうした変化は「重大な危険性」を伴うと、ドビンズは警告する。

「無防備に歓迎すべきではない」。フィンランドにNATOの基地ができて、兵士と武器が送り込まれれば、ウクライナ侵攻で一気に高まったアメリカとロシアの一触即発の危機はさらにエスカレートする。

ロシアのドミトリー・ペスコフ大統領報道官は先週、フィンランドとスウェーデンがNATOに加盟するなら、ロシアも国境地帯に配備する兵力を増強し、「(この地域の軍事力の)均衡を回復させる」必要があると警告した。

フィンランド軍は、イギリス、フランスやドイツなどのNATO主要加盟国に比べれば小規模だが、長年にわたって独自にロシアの侵略に抵抗する備えをしてきたことから、砲撃能力や対空監視、サイバーおよびミサイル攻撃への備えにおいて最も手ごわい軍のひとつだ。この当局者によれば、フィンランド軍は28万人の兵士を「迅速に動員」することができ、「最大で90万人」を動員できるという。

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またフィンランドは、人口は560万人でドイツに比べればかなり少ないが、ドイツよりも多くの戦闘戦車を保有している。公表されている数字によれば、フィンランドはアメリカから供給を受けた高度な「スマート」ミサイルを搭載したF18戦闘機を64機保有しており、さらにF35戦闘機64機を発注。これらのF35は2026年から納入が始まる予定だ。 参照記事

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フィンランドのペッカ・ハービスト外相Mr. Pekka Haavisto, Minister for Foreign Affairsは、ヘルシンキでの記者会見の中で、フィンランドはこれまで、ロシアを挑発しないよう慎重な調整を行ってきたが、プーチンがウクライナ侵攻を決定したことで、その方針は大きく変わったと説明。

2022年2月3日%uFF0Fスウェーデン、

スウェーデンもまた、非同盟政策の再検討を迫られている。

マグダレナ・アンデションMagdalena Andersson・スウェーデン首相:右 が率いる与党・社会民主労働党は伝統的に、同国のNATO加盟には反対してきたが、13日のマリン氏との共同会見で彼女は「これは歴史における重要な時期だ。安全保障環境が一変した」と述べた。

過去100年の間に2度にわたってロシアと戦い、第2次世界大戦の際には勇敢にもその侵略を撃退したフィンランドがNATOに加盟すれば、プーチンから見ても歴史的な勢力転換であり、大きな打撃となるだろう。

ニューズウィーク紙「フィンランドのNATO加盟はプーチンに大打撃──ウクライナ侵略も無駄骨に:How Finland Could Tilt the Balance Against Putin」より。

大事な論説だが、長いので抜粋 英文記事; Foreign Policy Magazine 過去ブログ:2022年4月フィンランド,NATO加盟待たず防衛費増強 北海道は? 4月フィンランドの冬戦争にみるウクライナ戦争 2021年1月フィンランドで予備役兵用に韓国製自動ライフル採用と日本 2017年3月フィンランドが自走砲48台を韓国から購入 

25ef1d11-s、、、、若いころ知人やフィンランド人の身内からフィンランドの兵役の様子を聞いていたので、2017年の韓国のK-9自走砲48台を導入したころから「おや?」という思いがあった。

ロシアを意識して戦車も持たず、「今時自転車で移動だよ!」「本当にか?」と当時20代の筆者と同年代のフィン人の知人とで笑って話したのを思い出したからだ。

その後、冷戦終結後の1990年代、それまでのソ連製航空機を捨てて米国からF-18 戦闘機を導入、最近のF-35導入などを見てフィンランドの対ロシア政策の変換を感じ、今回のウクライナ戦争の開始と同時にフィンランドの動向に注目していたのは当ブログに書いてきた通りで、僅かとはいえ毎月フィンランドから年金を送金される身なので、常に気になる国なのだ。

shumushu_thumb[10]米国紙ニューズウィークの論説で、フィンランドのNATO加盟の動きは、筆者の想像以上のインパクトがロシアにあるのを再認識し、ロシア周辺の北欧、バルト3国、東欧諸国の悲惨な歴史も調べずに、ウクライナ戦争、プーチンロシアに軽口を叩く評論家、スタンドプレーばかりの自称政治家諸氏に再考を促したい。

今のロシアの動向は、不安定な日ロ関係、北方領土問題、資源調達も絡み、日本の将来にとって重要な意味を持つからだ。

筆者は現在北海道に在住で、過去にこの地が米露に2分割される危機にあったことや、筆者の先代が樺太(サハリン)で事業をしていたことなどを振り返れば、決して他国のことでは無いのだ。

過去ブログ:2022年4月フィンランドの冬戦争にみるウクライナ戦争 2021年1月フィンランドで予備役兵用に韓国製自動ライフル採用と日本 2017年3月フィンランドが自走砲48台を韓国から購入 2016年9月約150年前、会津・庄内藩は北海道の一部を売ろうとした 2010年3月北千島占守島の戦いと領土 教科書に無い歴史』