韓国中銀、0.25%利上げ 10年ぶりの物価上昇受け

韓国中銀、0.25%利上げ 10年ぶりの物価上昇受け
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM1419P0U2A410C2000000/

『【ソウル=細川幸太郎】韓国銀行(中央銀行)は14日の金融通貨委員会で、政策金利を0.25%引き上げて年1.50%とした。利上げは約3カ月ぶりで、21年8月以降4回目。市場では金利据え置き予想が優勢だった。資源高騰やウォン安の影響で急激な物価上昇が続いており、追加利上げでインフレ抑制を急ぐ。

現政権と5月10日に発足する新政権の意見の違いから、韓国銀行の総裁ポストが4月1日以降空席となっているのも、市場による金利据え置き予想の一因だった。3月の消費者物価指数(CPI)の上昇率は前年同月比4.1%と10年ぶりの高水準を記録し、韓国銀行の物価安定目標である2%を大きく上回っている。

米連邦準備理事会(FRB)が利上げにカジを切る中で、韓国も金利を引き上げなければ米韓の金利差によって海外マネーの流出懸念も高まる。足元でウォン安も進行しており、追加利上げで為替安定も図る。

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上野泰也
みずほ証券 チーフマーケットエコノミスト
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ひとこと解説

5月10日に大統領に就任する尹錫悦(ユンソクヨル)氏への権力引き継ぎが円滑に行われていない余波で、総裁不在であるにもかかわらず、韓国銀行は4月のうちに追加利上げに動いた。

3月の消費者物価指数が前年同月比+4.1%という高い上昇率になったこと(物価目標2%の2倍以上)、市場予想通りに米FRBが近く大幅利上げ・量的引き締め(QT)に動くとすれば為替市場でウォンの下落圧力が強まりやすいこと(ウォン安は輸入物価の上昇に直結する)、若い男性が家を用意できず結婚できないと嘆くことにもつながっている不動産価格の高騰、以上3点が、総裁不在でも5月以降まで待たず韓国銀行が利上げに動いた、主な理由だと整理できる。

2022年4月14日 12:51 』