英国のジョンソン首相、ウクライナに対艦ミサイルの提供を約束

英国のジョンソン首相、ウクライナに対艦ミサイルの提供を約束
https://grandfleet.info/european-region/british-prime-minister-johnson-promises-ukraine-to-provide-anti-ship-missiles/

 ※ 『英国は地対艦ミサイルを保有しておらず、艦艇攻撃に転用可能な兵器として対戦車ミサイル「Spike-NLOS(射程25km~30km)」があるものの大型艦艇に対しては威力が不足だ。

果たして英国は何処から対艦ミサイルを引っ張ってくるつもりなのだろうか?』…。

 ※ まあ、「実態」は、そういうものなのか…。

『英国のジョンソン首相は9日、事前の予告なしにキーウを訪問してゼレンスキー大統領と会談を行い対艦ミサイルの提供を約束した。

参考:Zelensky has courage of a lion, says Johnson as he goes walkabout in Kyiv
マリウポリやオデーサを海上から攻撃するロシアの艦艇を撃沈したいとジョンソン首相は望んでいる

ジョンソン首相のウクライナ訪問は極秘で行われ8日の夜にロンドンを出発、9日の朝にポーランド国境に到着、そこからウクライナ軍に護衛されてキーウに入りゼレンスキー大統領と首脳会談を行なった。

この会談でジョンソン首相は「ここでロシアが敗北したことは明らかだ、しかしこの撤退は戦術的なものなのでドンバスと東部で軍事的圧力が今後高まるだろう。だからこそ我々は出来得る限りの支援を提供し続けることが非常に重要なのだ」と述べて装甲車や対艦ミサイルを含む新たな援助をゼレンスキー大統領に約束した。

さらにジョンソン首相は「ロシアはウクライナを数日で包囲して首都も数時間で陥落すると考えていたが彼らは間違っていた。ウクライナの人々はライオンにような勇気を示すことで困難を克服し、ロシアをキーウから追い出すという21世紀最大の軍事的偉業を成し遂げた。英国は他の同盟国と協力してウクライナが二度と侵略されないようにするため設備、技術、ノウハウ、情報を提供する。私はウクライナが、ウクライナの人々の英雄的行為と勇気によって再び立ち上げることに何の疑いも抱いていない」とも語っている。

出典:Thales Australia 対艦ミサイルを搭載したブッシュマスター(英国が保有している訳ではない)

英国のTime紙も「ダウニング街が首相のキーウ訪問後、ウクライナの主要な港を防衛するため120輌の装甲車と対艦ミサイルシステムの提供を発表した、マリウポリやオデーサを海上から攻撃するロシアの艦艇を撃沈したいとジョンソン首相は望んでいる」と報じているが英国は地対艦ミサイルを保有しておらず、艦艇攻撃に転用可能な兵器として対戦車ミサイル「Spike-NLOS(射程25km~30km)」があるものの大型艦艇に対しては威力が不足だ。

果たして英国は何処から対艦ミサイルを引っ張ってくるつもりなのだろうか?

因みに今回の訪問はジョンソン首相がキーウを離れるまで極秘扱いだったのだが、駐英ウクライナ大使館がジョンソン首相とゼレンスキー大統領の会談写真をSNS上に投稿してしまったので「計画が台無しになった」と英国の関係者がボヤいているらしい。

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