ウクライナ軍が2014-4のときと違って面目を改めたのは、ドンバスでの交戦は続いていたから

ウクライナ軍が2014-4のときと違って面目を改めたのは、ドンバスでの交戦は続いていたから

ストラテジーペイジの2022-4-8記事。
https://st2019.site/?p=19076

 ※ 結局は、「人は、城。人は、石垣。人は、堀。」に尽きるな…。

 ※ 「情けは味方、仇は敵なり」と、続くんだが…。

(人は城、人は石垣、人は堀、情けは味方、仇は敵なり(武田信玄) – 一条真也の新ハートフル・ブログ https://shins2m.hatenablog.com/entry/2018/09/20/000100 )

 ※ 「恐怖で、人を支配する。」とか唱えて、侵攻地を、破壊し尽くし、一般市民を虐殺していては、「復讐心に燃える、敵勢力」を増やすばかりで、下下策もいいところだ…。

『ウクライナ軍が2014-4のときと違って面目を改めたのは、ドンバスでの交戦は続いていたからである。ドンバスには2015-2に停戦が合意されたものの、すぐに破られている。

 ロシアは2014のクリミア侵略から数ヵ月遅れでドンバスにも不正規戦争を仕掛けた。

 ソ連から分離独立して以後、ウクライナには18歳徴兵制があった。しかし2015時点では、召集された若者の半数が出頭を拒否している。

 同じ年、ドンバス戦区ではウクライナ兵1万6000人が逃亡している。
 ソ連式の旧態依然の軍事機構に、国民の信任が無かったのだ。

 さかのぼると、国防改革の必要は2006から意識された。部隊の機動性、即応体制が重視され、欧米軍との合同訓練がスタートしている。

 ただし国家の財政は2008に危機のピークがあり、茨の道であった。
 同年、ジョージアがロシア軍の侵攻を受けてなすすべなく領土を奪われている。

 ウクライナ軍が予算不足で燃料を買えないために、陸軍のAFV訓練は停滞した。
 空軍パイロットの訓練も、飛行時間を半減するしかなかった。

 これによって空軍の機能がすっかり低下していたところに2014のクリミア侵略を受けた。
 ウクライナ空軍機は、パイロットの練度が低すぎて、夜間や悪天候時には飛べず、対地攻撃も実行はできなくなっていた。

 2014前半時点で、ウクライナ軍は13万人の現役兵力を帳簿上では数えたものの、すぐに戦闘加入できる状態だったのは、たったの6000人であった。

 ドンバスで戦争を続けながら、軍事改革はあらたな意識で継続されたが、それを助けたのは米英だった。

 2015年、米英加の三国が、JMTG-U(統合多国籍訓練集団-ウクライナ向け)を結成した。このときウクライナ国内に、三箇所の、専用の訓練拠点が設けられている。

 2016年までに、26万人の現役兵力のうち、77%は即応戦闘可能なコンディションに仕上がった。

 ドンバスの露系軍隊は、その寄せ集め所帯を「ノヴォロシア合同部隊」と自称。ロシアは2016-5に「ドネツク作戦司令部」を創設して統括した。

 2014まではドンバスの露系武装集団の武器は、ウクライナの国産品にかぎられていた。しかし2014以降、ロシアが最新兵器を供与しはじめた。
 特にMLRSと戦車。

 2014年のショックを境に、腐敗していたウクライナの軍需工業も生まれ変わったように見えた。
 これによって2015年に、ドンバスの戦線は膠着した。

 2018年までに、郷土防衛隊も含めて20万人の即応態勢ができた。

 2019-2にウクライナ憲法が改正されて、EUおよびNATO加盟の下準備が整った。

 ウクライナの純国産APCである「BTR-4」は2019から量産が始まった。30ミリ砲搭載。5km先のロシアAFVと交戦できる。

 2019-4にはウクライナ軍は25万人になり、規模では欧州第三位に昇格した。』