西欧にあって、対露制裁に反対する政治家が多いのが、イタリアである。

西欧にあって、対露制裁に反対する政治家が多いのが、イタリアである。
Hannah Roberts 記者による2022-46記事「Italy and Russia: A love affair that hasn’t quite ended」
https://st2019.site/?p=19055

『西欧にあって、対露制裁に反対する政治家が多いのが、イタリアである。

 例えば3月にイタリア議会にてゼレンスキーがリモート演説したのだが、3人に1人の国会議員は、その場を欠席した。

 全員、クレムリンの友達、と思ってよい。

 イタリアではWWII後に共産党が有力で、かたや、右派のポピュリスト政治家もプーチンが好きである。
 つまり中道以外はぜんぶ、ロシアの味方なのだ。

 こやつらはウクライナへの武器支援にも大反対している。イタリアの国防費増額にも大反対している。

 腐っているのは国会議員だけではない。市井人にアンケートをとると、12%がロシアの侵略は正義だと思っていることが分かるのである。これが右派の有権者になると、36%がロシアの侵略支持なのだ。

 大学教授で、安全保障の専門家であるアレッサンドロ・オルシーニは、核攻撃されたくなければ西側はプーチンに今の戦争を勝たせるべきだと国営TVにて発言し、大学を馘になった。これはイタリア国内を二分する騒ぎとなった。

 イタリアとロシアの関係は浅くない。作家のゴーゴリやゴーリキーはイタリアに住んでいた。サンクトペテルスブルグの宮殿設計者はイタリア人であった。

 1人のイタリア共産党員が、ウクライナ戦線でプロ・ロシア陣営に参加していたが、先週、戦死しているそうだ。

 ソ連時代、自動車メーカーのフィアット社は、ソ連国内における最大の乗用車工場を、トリアッティ市に建設してやっていた。このトリアッティという名前、ソ連市民権も与えられていた、イタリア共産党党首の名前に、ちなんでいるのである。

 近年、トスカニ地方には、ロシア人の観光客があまりにも押し寄せるので、「ルスカニー」地方だとあだ名されたほどであった。※1992春にロシア取材したときも、ホテルに中~高校生くらいのイタリア人修学旅行団体がご到着していたのを思い出したわ。

 2002年頃のベルルスコーニ首相はプーチンとベタベタの関係であった。ベルルスコーニは右派の党首だったのだが。※日本にもいたろう。そういう、どうかしている首相が。そしてそれを非難できない愚劣なバカ右翼どもが。

 2014のクリミア侵略を支持した、反EU&反移民主義の政党メンバーが、ロシアから政治資金を受け取っていたというスキャンダルも2019に持ち上がっている。

 ウクライナ国境近くのポーランドの市長から「来るんじゃねえ」と拒絶されたサルヴィニ氏は、2014年からプーチンTシャツを着てパフォーミングしている筋金入りである。

 ようやく今のドラギ内閣が、イタリアの針路をまともに直している。ドラギは米国で経済学を学んだ男だ。彼はイタリア国内にある、ロシアの腐れ富豪の隠し資産も、差し押さえさせている。

 ドラギは、現状GDPの1.4%であるイタリアの国防予算を2028年までに2%にするべく、国内で根回し中だ』