米高官、北朝鮮「4月中旬に核実験のおそれ」

米高官、北朝鮮「4月中旬に核実験のおそれ」
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 ※ 『故金日成主席の生誕を記念する15日』…。

 ※ 4月15日が、「生誕記念日」なのか…。押さえておこう…。

『【ワシントン=坂口幸裕】米国務省のソン・キム北朝鮮担当特別代表は6日の記者会見で、北朝鮮が故金日成主席の生誕を記念する15日にミサイル発射や核実験に踏み切るおそれがあると表明した。3月24日に発射した大陸間弾道ミサイル(ICBM)に触れ「世界的な安全保障上の懸念だ。単に米国と北朝鮮の問題ではない」と述べた。

北朝鮮は今年だけで11回のミサイル発射を強行し、3月24日に新型ICBMを発射した。米国本土を射程に入れる核弾頭を搭載するICBMを保有する脅威が現実味を帯びてきたが、日米を含む国際社会は開発を止める有効な手立てを打ち出せていない。

日米韓は北朝鮮が故金日成主席の生誕記念日である4月15日にあわせ、さらなる挑発に踏み切る事態を警戒する。キム氏は「再び挑発行動に出るのではないかと懸念している。ミサイル発射や核実験があるかもしれない」と明言。「エスカレートした行動には結果が伴う。国連安全保障理事会での断固とした対応が必要だ」と話した。

米政府は3月下旬の安保理で、ICBMを発射した北朝鮮への制裁強化を提案したが、常任理事国である中国やロシアが反対して実現できなかった。キム氏は中ロに対し「責任ある行動をとることが重要だ」と協力を促した。

米国と韓国は4月中旬に合同軍事演習を予定しており、北朝鮮が強く反発する公算が大きい。キム氏は「朝鮮半島でのあらゆる事態に対処するために必要な統合抑止力を確保するために実施している。この取り組みを継続する」と断言した。

北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)総書記の妹で、朝鮮労働党副部長の金与正(キム・ヨジョン)氏が5日の談話で「南朝鮮(韓国)が軍事的対決を選択するなら、我々の核戦力は任務を遂行する」と威嚇したことには「挑発的だ」と語った。

核・ミサイル開発を継続する北朝鮮との関係について「敵意を抱いているわけではない。我々は真剣かつ持続的な対話を追求し、前提条件なしに会う用意がある」と訴えた。米国から繰り返し対話を呼びかけているものの、返答がないという。

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渡部恒雄
笹川平和財団 上席研究員
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分析・考察

北朝鮮の基本姿勢は自国の政治体制を維持するために、核兵器によって米国だけでなく中国やロシアからの介入も抑止することです。

そのために核戦力が必須であり、米国を直接攻撃できる大陸間弾道ミサイル(ICBM)と搭載可能な能力を持つ核弾頭の開発が最優先事項です。

様々な駆け引きの要素はありますが北朝鮮がどこかのタイミングで核実験をすることは、着実に予想されてきました。北朝鮮からすれば、ロシアがウクライナに侵攻して西側と対峙し、中国が微妙な立ち位置に苦心している現在こそが、絶好のタイミングだと考えられます。

核兵器を放棄して侵略されたウクライナの実例から核武装の正当性を世界に訴えることもできます。

2022年4月7日 9:00

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峯岸博
日本経済新聞社 編集委員・論説委員
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ひとこと解説

北朝鮮はウクライナ危機での米国の振る舞いをみて、バイデン政権が朝鮮半島情勢で本格的な対話も、武力介入も、どちらもするつもりはないと踏んでいるのでしょう。

中ロを後ろ盾に国連での制裁強化もないともみて、今のうちに核保有国を既成事実化しようと核ミサイルのレベルを上げる方向に完全にカジを切っています。

北朝鮮にとっての最終目標は米ホワイトハウスを含む米全域をカバーする核弾頭搭載のICBMの完成なので、核弾頭の小型化のための核実験やICBM再発射は欠かせないプロセスになります。

10年前の故金日成主席生誕100年の際も記念日の直前に長距離弾道ミサイルを発射しており、来週あたりが特に要警戒です。

2022年4月7日 9:09

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