中国外相、仲裁は明言せず ウクライナ外相と電話協議

中国外相、仲裁は明言せず ウクライナ外相と電話協議
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM04CVV0U2A400C2000000/

『【北京=羽田野主】中国の王毅(ワン・イー)国務委員兼外相は4日、ウクライナのクレバ外相と電話協議した。中国外務省によると、王氏はロシアとの停戦協議を促したうえで「客観的で公正な立場からわが国のやり方で建設的役割を果たしたい」と述べるにとどめた。仲裁には言及しなかった。

両氏の電話協議はロシアのウクライナ侵攻後、2回目。前回はクレバ氏が中国に仲裁を求めたが、このときも王氏は明確な返事をしなかった。

今回の協議でクレバ氏は「中国の国際的影響力を重視している」と発言した。「中国と意思疎通を保ち、中国が停戦のために重要な役割を果たすよう望む」と求めた。

王氏は「中国は対岸の火事として見る心境にはなく、火に油を注ぐこともしない」と話した。米欧では中国がロシアに軍事物資を提供したり、制裁逃れにつながる経済支援をしたりするとの疑念がぬぐえない。こうした観測を打ち消す狙いがあるとみられる。

中国は単独でロシアとウクライナの仲裁に乗り出すことに慎重だ。今年の秋には共産党幹部の人事を決める5年に1度の党大会を控えている。失敗すれば習近平(シー・ジンピン)指導部のメンツに傷がつきかねず、火種を抱えたくないとの思惑がある。

多様な観点からニュースを考える

※掲載される投稿は投稿者個人の見解であり、日本経済新聞社の見解ではありません。

青山瑠妙のアバター
青山瑠妙
早稲田大学大学院アジア太平洋研究科 教授
コメントメニュー

ひとこと解説

近年、中国が積極的な仲裁外交を展開しているため、今回のウクライナ問題でも仲裁に乗り出すでのはないかとの見方がずっとくすぶっている。

しかし、今回のウクライナ問題では中国はロシア寄りの姿勢を崩していない。中国はそもそもプーチンにどこまで影響力があるのか、仲裁によって中ロ関係にひびが入るのではないかなど、さまざまな懸念材料があり、中国としては二の足を踏む状況が続いている。

2022年4月5日 7:49

柯 隆のアバター
柯 隆
東京財団政策研究所 主席研究員
コメントメニュー

ひとこと解説

コメントしたくない記事だが、一言いわせてもらえれば、この10年来、中国外交はもっと世界に信用され、リスペクトされるようにできたのに、一歩ずつ自分を追い詰めて今の窮地に陥ってしまっている。

世界主要国との距離がどんどん遠くなっていくのをみて、もったいないの一言。

2022年4月5日 8:13 』