ミャンマー中銀、外貨着金時に現地通貨への転換求める

ミャンマー中銀、外貨着金時に現地通貨への転換求める
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM0480O0U2A400C2000000/

『【ヤンゴン=新田裕一】ミャンマー中央銀行は3日、民間銀行に対し、海外から着金した外貨について原則として1営業日以内に現地通貨チャットに転換するよう指示した。2021年2月のクーデター以降、深刻な外貨不足が続いており、銀行間市場に回る外貨を確保する狙いがありそうだ。ただ、中銀は「適用を免除するケースは別途告知する」としており、どのような運用になるかは不透明だ。

銀行に対する3日付の通達によると、米ドルは1ドル=1850チャット、その他の通貨は中銀が別に定める為替レートでチャットに転換する。

複数の銀行関係者によると中銀は4日、銀行の担当者を対象に説明会を開いたが、詳細な運用方針は示されなかった。ヤンゴン駐在の邦銀関係者は「どこまで影響が出る内容なのか、追加の情報を待っている」と話した。

今回の通達では通達以前に銀行口座に入金した外貨についてもチャットに転換させるとしている。実施すれば、既存の外貨預金を強制的に売却させることになる。ただ、具体的な進め方については「銀行に別途指示を出す」としている。

在ミャンマー日本大使館は4日、「日系企業や支援機関の活動を著しく困難にする」として、今回の措置の撤回を求める文書をミャンマー側に送付した。各国大使館や商工会議所とも連携し、実施を見送るよう働きかけていく考えだ。

中銀は21年10月、輸出業者に対して代金として得た外貨を30日以内に売却するよう義務付けた。今回の通達では規制対象を「国内居住者」全般に広げ、抜け道をふさいだ。国外への外貨送金についても当局からの認可を必須とする規定を設けた。

中銀は、銀行の為替売買の基準となる参照レートを3月末時点で1ドル=1778チャットに固定している。一方、市中両替商の為替レートは1ドル=2040チャット前後と公式レートとの差が広がり、クーデター前と比べ34%下落した。国軍当局は輸入許可が必要な品目を大幅に増やすなど、外貨流出の抑制に躍起になっている。

ミャンマーの輸出
https://kuno-cpa.co.jp/myanmar_blog/myanmar-export/

『ミャンマーの主要な取引相手国は中国、インド、日本、韓国、ドイツ、インドネシア、そして香港であり、ミャンマーの輸出品は92%がアジア諸国に供給されています。

特にミャンマーで主要な輸出品目である天然ガスの多くはタイ、中国へとパイプラインによって輸出されています。

しかしながら、縫製品を中心にドイツ、英国、スペインなど欧州各国への輸出も目立ってきました。これらはミャンマーで一時停止していた欧州向けの一般特恵関税制度(GSP)を再開させた政策の影響があらわれたものであると考えられます。

中国やタイの人件費高騰、アメリカの対ミャンマー禁輸撤回なども追い風となり、縫製業などの労働集約的産品は今後さらに輸出量を増やしていくことになるだろうと考えられています。』

『以下がミャンマーの主要な輸出品目です。(金額などのデータは2017年度)

1.石油を含む鉱物燃料::$3.3 billion (28.2% )
2.洋服、アクセサリー類 (ニット等編み物は含まない): $1.5 billion (12.7%)
3.野菜類:$1.4 billion (12.2%)
4.砂糖、砂糖菓子:$1.1 billion (9.5%)
5.穀物:$664.8 million (5.7%)
6.魚類:$537.9 million (4.6%)
7.宝石、貴金属:$425 million (3.6%)
8.コンピューターを含む機械類:$408 million (3.5%)
9.油料種子:$307.2 million (2.6%)
10.銅:$262.6 million (2.2%) 』

『輸出を品目別にみると、1位は例年通り石油・天然ガスとなっています。

また、国際的に天然ガスの取引価格が上昇傾向にあることで輸出額が伸びています。

先ほども述べたように天然ガスの大部分は中国とタイに輸出されていますが、
その内訳としてミャンマーから中国、タイへの輸出に置ける天然ガスの割合が
中国向け輸出額の約30%、タイ向け輸出額の約75%を占めていることからも
ミャンマーにおける天然ガスの重要性がうかがえます。

輸出2位は衣類です。

ミャンマーでは縫製業を中心に、原材料を海外から調達し、人件費の安さを利用して加工し、再輸出するという委託加工貿易を盛んに行っています。

こうした委託加工業(CMP ,Cutting, Making and Packing)は原材料調達に係る輸入関税が免除される政策もあり、輸出が好調な理由の一つと考えられます。

輸出先の1位は日本ですが、先に述べたように欧州へも輸出されています。

さらに2018年10月1日から2019年3月25日の期間の売り上げでは
輸出額が昨年同時期より9億米ドル増加していると発表されました。

これは前年の約2倍の売り上げとなっており、
縫製業は今後も重要な産業となることが予想されます。

以上がミャンマーの輸出の上位10位となります。
この上位10位がミャンマーにおける輸出全体の4分の5を占めているのが現在の状況です。』