マスク氏がTwitter株9%取得 筆頭株主の可能性
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN04APG0U2A400C2000000/
※ 世の中には、「ポジション・トーク」(和製英語だったのか…。英語では、「Pump and Dump (P&D)」とか、「statement that is beneficial to oneself(マンマだな…)」とか言うらしい…)と言うものがあるからな…。
※ ゆめゆめ、「鵜呑み」にしてはならんのだ…。
『金融におけるポジショントーク
株式・為替・金利先物市場において、買い持ちや売り持ちのポジションを保有している著名な市場関係者が、自分のポジションに有利な方向へ相場が動くように、市場心理を揺さぶる発言をマスメディア・媒体などを通して行うことを指す和製英語[1]。
有価証券の価格変動を目的として行われる「風説の流布」は虚偽の情報を流すことを指しているが、ポジショントークは表向きは「虚偽」ではなく「市場予測」であるため、これをもって風説の流布として摘発された事例はない。
ただし明白に虚偽とは言えなくとも、合理的な根拠のない情報であれば業務妨害罪で罰せられるおそれがある。[要出典] 』
『【ニューヨーク=堀田隆文】米テスラ最高経営責任者(CEO)のイーロン・マスク氏が米ツイッターの株式9.2%を取得したことが4日、分かった。米証券取引委員会(SEC)の4日付の資料で明らかになった。マスク氏はツイッター株7348万6938株を取得し、筆頭株主になったとみられる。
マスク氏が取得したツイッター株の価値は、1日の終値から試算すると28億ドル(約3400億円)超となる。ツイッター株は4日の米市場で1日終値と比べ、一時25%上がった。
マスク氏はツイッター上で多くの情報を発信し、消費者や投資家らと意思疎通してきた。4日時点で8000万人以上のフォロワーを抱える。2021年11月には自身が保有するテスラ株の売却への賛否を問う投票もツイッター上で実施した。
一方、直近はツイッターに対して批判的なツイートをしつつ、新しいソーシャルメディアの創設を「真剣に検討している」との考えを明らかにしていた。
ツイッターでの発言が混乱を呼ぶことも多い。18年8月にはツイッター上でテスラの非公開化を表明したが、3週間足らずで撤回。SECが証券詐欺にあたるとして訴訟を起こした。テスラ株売却の投票でも、投稿前の株売却を巡ってマスク氏と弟で取締役のキンバル・マスク氏をインサイダー取引の疑いでSECが調査していると米メディアが報じている。
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田中道昭
立教大学ビジネススクール 教授
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ひとこと解説
マスク氏は3月25日、ツイッターが言論の自由の原則を守っているか(No:70.4%)、同社アルゴリズムはオープンソースであるべきか(Yes:82.7%)等をツイッター上でアンケート、独自のプラットフォーム創設を真剣に検討すると述べていました。
株式購入は同ツイート前の14日だったわけです。同氏の株式購入は、フィナンシャルなものから、既に株主アクティビストとして活動していることを意味しており、さらにストラテジックな株主となり経営に関与する可能性も米メディアでは指摘されています。
一方、同氏はSECとの間でツイート発言について対立を繰り返しており、発言が偏向的であるとの批判も受けています。要注目です。
2022年4月5日 5:31
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福井健策
骨董通り法律事務所 代表パートナー/弁護士
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分析・考察
ツイッターは、世界最大規模の言論空間です。同種の代替的な場はほぼありません。
マスク氏は、そこでの自分のツイート(言論)を巡って、ツイッター社や政府の方針が気に入らなかった。対抗的なSNSを作ると発言するほどに。
その人物が、ツイッターの経営に関与しようとしているなら、まずは世界数億のツイッターコミュニティが、それをどう評価するかでしょう。
そもそも、自分の日頃の意見に強く関わる質問を自分のフォロワーに発しても、サンプル的に回答にはほぼ意味がないことに気がつかない(又は構わない)時点で、既に十分黄信号だと思いますが。
2022年4月5日 7:57 (2022年4月5日 8:05更新)』