バイラクタル TB2

バイラクタル TB2
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%90%E3%82%A4%E3%83%A9%E3%82%AF%E3%82%BF%E3%83%AB_TB2

『バイラクタル TB2(英語:Bayraktar TB2)は、トルコのバイカルが主にトルコ空軍(TAF)用に製造したトルコの中高度長時間滞空型(MALE(英語版))無人戦闘航空機(UCAV)であり、遠隔操作または自律的な飛行操作が可能である[3]。 』

『概要

トルコのBaykar Defence社により、主にトルコ軍向けに製造されている[4]。 テュルクサット衛星(英語版)を介し、機体は地上管制所にいる操縦員などにより、武器使用も含めた監視・制御が行われている[5]。 バイラクタルとは、トルコ語で「軍旗」や「旗手」を意味する[6]。 UAVの開発は、トルコの大統領レジェップ・タイイップ・エルドアンの娘婿[7]で元マサチューセッツ工科大学(MIT)学生であるセルチュク・バイラクタル(英語版)が大きく貢献したとされる[8][9]。

トルコ軍では、TAI Anka(英語版) UAVの対抗馬とならないよう、バイラクタル TB2を「戦術UAVクラス」と表現しているが、国際標準では中高度長時間滞空型UAVに分類される[10][11]。

以前は、エンジン(オーストリアのロータックス製)、ミサイルラック(イギリス)、光電子装置(カナダのL3ハリス・ウェスカムやドイツのヘンゾルドから輸入されたFLIRセンサー)など、輸入品や規制された部品や技術に大きく依存していた。

エンジンは、ロータックス社の親会社であるボンバルディア社が、レクリエーション用航空機エンジンであるロータックス912(英語版)の軍事転用を確認したことにより、輸出停止となった[12]。 光電子装置は2020年10月、トルコの海外での交戦を受けてカナダ外務省によって制裁の対象となり、輸出制限された[13]。 そこで2020年11月6日から、トルコのアセルサン社のCATS FLIRに換装してテストが始まった[14]。

バイラクタル TB2は、トルコ内外からその功績を称賛されている。イギリスの国防大臣ベン・ウォーレスやアメリカの政治学者フランシス・フクヤマは、プラットフォームとそのシステムを賞賛している[15][16]。製造コストは、1~2億円。

2021年11月26日の時点で、バイラクタル TB2は世界で40万時間の飛行を達成している[17][2]。 政治アナリストのサーレム・アル=ケトビーは、ドローンモデルの高い需要がトルコの「戦略的影響力」の拡大に貢献したと主張した[18]。 』

『開発

バイラクタル TB2の開発は、トルコ内外のクルディスタン労働者党(PKK)グループに対して使用されるという懸念から武装無人航空機のトルコへの供与をアメリカ合衆国が禁止したことによって拍車がかかった[8]。

2014年8月、バイラクタル TB2は初飛行した[19]。2015年12月18日には、バイラクタル TB2のミサイルテストの動画が公開された[20][21][22][23]。

2018年3月、バイカルはカタール軍向けに6機のドローンを製造する契約をカタールと締結した。2018年1月、バイカルはウクライナ軍のために6,900万ドル相当のバイラクタル TB2 12機と地上管制局3基を購入する契約をUkrspetsprojectと締結した[24][25][26]。ウクライナは2019年3月にUAVの最初のバッチを受け取った[27]。

2020年10月、アルメニア当局は、アゼルバイジャンとの紛争(2020年ナゴルノ・カラバフ紛争)中に撃墜されたTB2ドローンからCMX-15Dシステムの残骸が回収されたと主張し、ドローンにカナダのL3ハリス・ウェスカムのCMX-15Dシステムが使用されていることが明らかになった。これが引き金となり、CMX-15Dのトルコへの輸出は一旦停止され、グローバル・アフェアーズ・カナダの調査では、ナゴルノ・カラバフ戦争におけるカナダ企業の技術が評価されている[28]。トルコはカナダのCMX-15Dの代替としてアセルサンのCATS(共通開口照準システム)を選択した[29][30][31]。 』

『特徴

デザイン
バイラクタル地上管制ステーション
バイラクタル地上管制ステーションの内観

バイラクタル TB2は、逆V字尾翼構造を持つブレンデッドウィングボディを採用、推力はテールブーム間の内燃機関から得ている。モノコック構造のプラットフォームは、主翼、テールブーム、Vテールなどの主要なアイテムが取り外し可能なモジュール式になっている。胴体はすべてカーボンファイバー複合材でできているが、接合部には精密なCNC加工によるアルミニウム部品が使用されている。燃料はブラダータンクに貯蔵され、燃料消費量はソレノイドバルブで自動的に調整される。可変ピッチの2ブレードプロペラにより、中高度での効率的な飛行が可能。[要出典]

地上管制ステーション(GCS)は、NATO仕様のシェルターユニットをベースに、二重化されたコマンド&コントロールシステムと、冗長性のあるエアコン、NBCフィルタを装備している。シェルター内のすべてのハードウェアは、ラック型キャビネット内に設置されている。この移動式ユニットは、パイロット、ペイロードオペレーター、ミッションコマンダーの3名で制御する。各オペレータは、リアルタイムのコマンド、コントロール、およびモニタリングに使用されるオペレータ・インターフェース・ソフトウェアとともに、前面にデュアル・スクリーンを備えている。[要出典]

構成
バイカルUAVチーム

バイラクタル TB2は、6台の空中機プラットフォーム[要出典]、2台の地上管制ステーション(GCS)、3台の地上データ端末(GDT)、2台の遠隔ビデオ端末(RVT)と地上支援装置で構成される。[要出典]

各プラットフォームは、3重の冗長化されたアビオニクスシステムを搭載している。地上管制システムは、パイロット、ペイロードオペレーター、ミッションコマンダーがそれぞれ指揮、制御、監視を行うクロスリダンダントアーキテクチャを採用している[32]。

飛行制御システム

バイラクタル TB2は、外部センサーの補助なしに自律的にタキシング、離陸、巡航、着陸、駐機が可能な、リアルタイムのセンサーデータを三重冗長(英語版)化されたセンサーフュージョン(英語版)アルゴリズムで飛行制御するシステムが搭載されている。ミッション固有の制御は、ミッションコントロールコンピュータシステムを通じて行われる。電子パワーユニットは、トリプルオルタネーターとリチウムイオン二次電池ユニットで構成されている。カメラユニットがプラットフォームの尾部に設置されており、全てのセンサーデータはエアボーンデータレコーダーに記録されている。アビオニクスは、必要に応じて異なる飛行場への自律的な緊急着陸をサポートできるようになっている。センサーフュージョンは、GPS信号が失われた場合でも、ナビゲーションと自動着陸を可能にするよう設計されている[33]。

武装

バイラクタル TB2は、主翼下の4ヶ所のハードポイントに合計150kgのミサイルや誘導爆弾、ロケット弾で武装することができ、TAI/アグスタウェストランド T129 ATAKにも武装できるUMTAS(英語版)は射程8kmの対戦車ミサイルでバイラクタル TB2に搭載した場合、高度16000フィートからの攻撃もできる。レーザー誘導爆弾であるMAMは滑空爆弾であり、C型は射程8km、L型は射程が8km~14kmとなっている。T型は重さが94kgとなり1発しか装備できないが射程は30km~80kmとなり、中距離対空兵器からのアウトレンジ攻撃も可能になっている。その他にもレーザー誘導ロケット弾であるRoketsan Cirit(英語版)等を装備することができる。 』

『運用履歴(※ 省略)』