中国、コロナの新規感染1万人超え 上海で拡大続く

中国、コロナの新規感染1万人超え 上海で拡大続く
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM031800T00C22A4000000/

『【上海=松田直樹】中国の新型コロナウイルスの新規感染者数が1万人を超えた。新規感染の6割を占める上海市では、2地域に分けて都市封鎖(ロックダウン)を実施しているが、感染者数の増加が止まらない。

全市民を対象としたPCR検査を進めるが、結果の公表が遅れるなど混乱も出ている。市民からは外出制限の長期化を危惧する声が増えている。

中国・国家衛生健康委員会によると2日の市中の新規感染者数(含む無症状)は前日比3271人増の1万3146人だった。データを比較できる2020年4月以降で1万人を超えるのは初めて。西部で1日から都市封鎖を続けている上海市の新規感染者数は1915人増の8226人と2日連続で増加した。

上海西部では約1600万人を対象とした都市封鎖を1日午前3時から5日午前3時まで実施し、期間中に2回のPCR検査も行う。ただ、3日に予定していた2回目のPCR検査を翌日に延期するなど混乱も出ている。対象者が多く検査に時間を要しているためとみられる。

先行して都市封鎖した東部は1日未明に封鎖が解除されたが、大半の地区で現在も外出制限が続く。市民からは「西部も5日に外出制限を解除するのは不可能ではないか」と諦めの声が漏れる。

日常生活も混乱が続く。都市封鎖開始前に市政府は「スーパーのネット宅配などのサービスは継続する」としていたが、配達員が不足し利用できないケースが増えている。

2日には封鎖中の西部を中心に、野菜や肉などの生鮮品を市政府が各家庭に無償で配布するなど対応に追われている。外出ができず「コロナ以外の病気の治療ができない」という不満も出ている。

経済活動への影響も深刻だ。中国メディアによると、3月21日から休園している上海ディズニーランドは2日、チケットとホテルの新規予約の受け付けを当面停止すると決めた。再開の見通しがたたないためとしている。

独フォルクスワーゲン(VW)も上海汽車集団との合弁工場を1日から停止するなど製造業でも影響が広がっている。』