米・シンガポール、アジアの「法の支配」強調

米・シンガポール、アジアの「法の支配」強調
北朝鮮・南シナ海で懸念共有 バイデン政権、異例の厚遇
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM29BKQ0Z20C22A3000000/

 ※ 民主主義サミットには、招待しなかったからな…。

 ※ 「招待しなかった」ということが、こういう時に「効いて」くる…。

 ※ アジアから招待されたのは、以下の各国だ。

(東アジア・オセアニア)
・オーストラリア
・フィジー
・インドネシア
・日本 – 首相の岸田文雄が出席した。人権問題や自由と民主主義、法の支配の尊重を述べたほか、労働者の権利を保護する国際労働機関への資金拠出を表明した[13]。
・キリバス
  ・マレーシア
・マーシャル諸島
・ミクロネシア
・モンゴル
・ナウル
・ニュージーランド
・パラオ
・パプアニューギニア
・フィリピン
・サモア
・韓国
・ソロモン諸島
・東ティモール
・中華民国(台湾) – 総統の蔡英文や外交部長ではなく、駐米台北経済文化代表処代表(駐米大使に相当)の蕭美琴およびデジタル担当大臣のオードリー・タンが出席した[14]。タンの出席は中国への刺激を抑え、台湾社会の多様性を発揚するためと考えられた[15]。
・トンガ
・バヌアツ

『【ワシントン=坂口幸裕、シンガポール=中野貴司】バイデン米大統領は29日、シンガポールのリー・シェンロン首相と会談し、インド太平洋地域の「法に基づいた秩序」が重要だと強調した。北朝鮮のミサイル発射や中国の南シナ海への進出でアジアの地政学リスクが高まるなか、米国の関与を改めて訴えた。

ウクライナに侵攻したロシアへの制裁に加わるシンガポールを厚遇し、東南アジア諸国連合(ASEAN)との連携を強める狙いだ。

バイデン氏は会談後のホワイトハウスでの共同会見で「両国は北朝鮮に対し、新たな挑発を控え、真剣な外交交渉の席に戻るよう強く促す」と語った。「南シナ海における航行の自由と海上交通の確保に関与していく」とも述べ、中国をけん制した。

リー氏は会見で「アジア太平洋地域に関心を持つ国は、平和的な手段で不一致を解決する努力が必要だ」と話し、バイデン氏に同調した。

ロシアのウクライナ侵攻については「主権国家へのいわれのない軍事侵攻は容認できない」と指摘し、ロシアを非難した。そのうえで「私たちの地域にも火種や争点がある。対応を誤れば紛争に発展しかねない」と、危機感をあらわにした。

会談後の共同声明は「ルールに基づく国際秩序の維持」に紙幅を割き、北朝鮮、南シナ海問題、ウクライナ侵攻に言及した。2021年のクーデターで全権を掌握したミャンマー国軍には、市民らへの暴力の停止や民主化指導者アウンサンスーチー氏らの釈放を求めた。

バイデン氏は米国に招く外国首脳を絞り込んできた。新型コロナウイルスの感染リスクを下げ、11月の中間選挙をにらんだ国内出張を優先するためだ。最近、ワシントンではカタールのタミム首長やドイツのショルツ首相と直接会談したが、いずれも対ロシア制裁を巡る重要なテーマについて、すり合わせた。

ホワイトハウスへのリー氏の招待はアジアの地政学リスクの高まりと、シンガポールを重視するバイデン政権の戦略を映し出す。シンガポールは3月上旬、米欧と足並みをそろえて対ロシア制裁を決めた。米国とシンガポールは、武力で現状変更を試みるロシアの侵攻を許せば、民主主義をないがしろにする動きがアジアにも広がり、北朝鮮や中国を抑えきれなくなるという懸念を共有する。

シンガポールを除くASEAN加盟の9カ国には武器調達や貿易を通じ、ロシアや中国と近い国が少なくない。国連総会が24日に採択したウクライナでの人道状況改善に向けた決議ではベトナム、ラオス、ブルネイの3カ国が棄権した。

輪番制のASEAN議長国は22年、中国寄りの姿勢が目立つカンボジアだ。バイデン政権はシンガポールを通じ、ASEANとの関係を強化するシナリオを描く。バイデン氏が「この春にワシントンでASEAN首脳会議を開くことを心待ちにしている」と語ったのは、ASEAN各国への秋波にほかならない。

ウクライナ侵攻で世界規模のサプライチェーン(供給網)の混乱が一段と悪化し、通商が分断される可能性もある。インド太平洋地域で新たな経済枠組みを構築し、中国に対抗しようとするバイデン政権にとって、ASEANとの連携は欠かせない。

一方、中国もASEANに接近する。王毅(ワン・イー)国務委員兼外相は31日~4月3日にインドネシア、タイ、フィリピン、ミャンマーの外相を中国に招き、会談する。』