欧州各国のロシア産天然ガスへの対応

MONIKA SCISLOWSKA and FRANK JORDANS 記者による2022-3-30記事「Poland to end Russian oil imports; Germany warns on gas」
https://st2019.site/?p=18982

『ポーランドは、今年末までに、ロシアからの原油輸入をゼロにすると発表。
 ドイツは、国民に、天然ガスの節約をよびかけた。

 EUは2022末までにロシアからの石油とガスの輸入量を「三分の一」削減し、のこりの「三分の二」は、2030までにゼロにする。

 ポーランドではこれから、港湾のLNG受け入れ施設建設のラッシュが起こる。というのは今後は、カタールと合衆国からはLNGタンカーによって、またノルウェーからは、バルト海の海底パイプライン(本年末開通予定)によって、天然ガスを輸入することになるからだ。

 原油については、ポーランドもすぐにロシア産を全面禁輸できないが、逐次に、サウジアラビア、米国、ノルウェー産に切り替える。カザフスタンとも、現在、交渉中である。

 ドイツは、ロシア産原油と石炭の輸入を22年末までに終わらせ、天然ガスについては24年度中に終わらせる方針だ。

 しかしロシアは、EUがガスの代価をルーブルで払わないなら、ガス圧送をすぐにも止める可能性がある。それでドイツ政府は、国内の企業と個人に、ガス飢饉を警告し、ガス消費の倹約を訴えた。

 EUはルーブル決済には応じない。それでは経済制裁の意味がなくなるからだ。

 ロシアによるガスパイプラインの遮断は、近日中になされるおそれがある。
 人々の関心は、これからしばらくの気温に集中している。例年より寒ければガス消費は増えてしまい、ドイツの天然ガス・ストックが、たちまち尽きてしまうからだ。

 フランスは、当面のガスには何の不安も持っていないが、次の冬については戦々兢々。
 というのは、春~秋の電力は原発主体の国内発電所で完全にまかなえるのだが、冬になると、フランスも、外国から電気を買っているのである。その外国の電気は、天然ガス発電所で発電されるものなのだ。』