ウクライナ政権転覆画策か ロシアで動きと英外務省

ウクライナ政権転覆画策か ロシアで動きと英外務省
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCB2409V0U2A120C2000000/

『【ロンドン=共同】英外務省は22日、ロシアでウクライナに親ロシア指導者を就任させようとの動きがあると発表した。親ロシアのヤヌコビッチ元政権下で最高会議議員だったムラエフ氏が最有力視されているという。トラス外相は「ウクライナの政権転覆を狙うロシアの活動が明るみに出た」との声明を出した。機密情報の発表は異例だ。

ロシア外務省は23日、英国の発表について「デマ情報」と一蹴した。ムラエフ氏は「私はロシアから制裁を科されている身だ」と述べ、全面否定した。

ロシアはウクライナ国境周辺に推定10万人の軍隊を展開。21日に米ロ外相が直接会談したが、緊張緩和への具体的合意はなかった。ロシアの軍事侵攻の可能性に危機感を抱く英国は阻止へ外交努力を続ける一方、情報機関などによる情報収集を強化している。

英メディアなどによるとムラエフ氏は45歳。2014年のロシアによるウクライナ南部クリミア半島の一方的な編入を支持しているとされ、前回19年の総選挙で落選した。

英外務省は、ロシアとの接触があるとして他に元首相ら4人の名前を挙げ、このうちの一部がウクライナへの攻撃計画に関与しているとも指摘した。

トラス氏は声明でロシアに対し緊張緩和を呼び掛け、攻撃や偽情報の作戦をやめるよう要求。「いかなるロシア軍による侵攻も重大な戦略的過ちであり深刻な犠牲を伴う」と警告した。

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