ウクライナ問題でNATO東方拡大停止を求めるロシア 協議は膠着 高まるロシア軍事進攻への警戒感
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『【膠着状態のロシアとの協議】
NATO東方拡大停止を求めるロシアが大規模な部隊を国境地域に集結させて軍事進攻の可能性も見せ、これに対しアメリカが「もしロシアがウクライナに軍事進攻すればロシアに重大な代償を負わせる」と牽制するなど、緊張が高まっているウクライナ情勢については、アメリカとロシア、NATOとロシア、欧州安保協力機構(OSCE)という各種のレベルで連日の協議が行われましたが、互いの主張の溝は埋まらず膠着状態になっています。』
『****米ロ主張、平行線たどる ウクライナ情勢、継続協議へ****
ウクライナ国境付近でのロシア軍の増強で緊張が高まる中、米国とロシアの代表団が10日、スイス・ジュネーブで協議した。
部隊撤退を求める米国に対し、ロシアは米側が拒む北大西洋条約機構(NATO)の拡大停止などを実現するよう要求。主張は平行線をたどったままで、さらに協議が続けられることになった。
協議ではロシア側がウクライナを攻撃する意図を否定した。ただ10万人規模とされる国境付近のロシア軍部隊について、米国のシャーマン国務副長官が協議終了後、記者団に「攻撃の意図がないことは兵力を引き揚げることで証明できる」と述べたのに対し、別に会見したロシアのリャプコフ外務次官は「我が国の領土内で活動しており、状況悪化の懸念はない」と従来の見解を繰り返した。
協議は、ウクライナのNATO加盟を認めないことや、東欧に配備された部隊や兵器の撤去を求めるロシアの要求を受けて開かれた。シャーマン氏は会見で改めてNATO拡大の停止を拒否したと述べた。
一方で、米側はトランプ前政権が中距離核戦力(INF)全廃条約から撤退したことで再配備の懸念が高まるミサイル問題や、ロシア国境付近での軍事演習の制限では議論に応じる構えを示した。シャーマン氏は「ロシアが緊張緩和への具体的な動きをとれば、進展が得られる」とも述べた。
ただ、ロシア側はNATOの拡大停止を「絶対条件」とする姿勢を崩していない。リャプコフ氏はウクライナとジョージアを「将来の加盟国」とした2008年のNATO首脳会議の決議が「次の6月の首脳会議で撤回されることを望む」と述べた。(後略)【1月12日 朝日】』