中国の貿易黒字最大 21年輸出3割増、米欧向け伸びる

中国の貿易黒字最大 21年輸出3割増、米欧向け伸びる
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM13CCC0T10C22A1000000/

『【北京=川手伊織】中国税関総署が14日発表した2021年通年の貿易統計(ドル建て)によると、輸出から輸入を引いた貿易黒字は6764億ドル(約77兆円)となった。前年から3割増え、過去最大となった。新型コロナウイルス禍からの出口へ向かう米欧景気の回復を背景に、パソコンや玩具の輸出が伸びた。

貿易黒字が最大を更新するのは15年以来6年ぶりだ。輸出は29.9%増の3兆3639億ドルだった。5年連続の増加で、伸び率はリーマン・ショック後の10年以来の大きさだ。パソコンが21%伸びたほか、労働集約的な玩具も前年を38%上回った。マスクを含む織物はコロナ需要が一巡し、6%減った。

米欧などでワクチン接種が進み、個人消費が力強く回復してきた。海外需要の拡大が中国の輸出を押し上げたほか、東南アジアなどで感染が広がりサプライチェーン(供給網)が打撃を受けたことも、中国からの出荷が堅調だった一因だ。

輸出先の国・地域別にみると、全体の2割近くを占める米国向けが27.5%増えた。欧州連合(EU)や東南アジア諸国連合(ASEAN)への出荷も3割前後伸びた。

輸入は30.1%増の2兆6875億ドルとなった。3年ぶりに前年を上回った。国際商品市況の回復で原油が4割、鉄鉱石が5割増えた。ただ輸入量はいずれも減少した。21年後半にかけての内需停滞で、資源の需要が伸び悩んだとみられる。最大の輸入品目である半導体は金額ベースで24%増えた。』