NATO、ロシアの拡大停止要求を拒否 外相会合

NATO、ロシアの拡大停止要求を拒否 外相会合
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『【ブリュッセル=竹内康雄】北大西洋条約機構(NATO)は7日、外相会合をオンライン形式で開き、ウクライナ近隣で軍事的圧力を強めるロシアへの対応策を討議した。会合終了後に記者会見したストルテンベルグ事務総長は、ロシアが要求するNATOの拡大停止ついて「基本原則で妥協することはない」と拒否する考えを表明した。

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ロシアはNATOの加盟拡大停止やロシアの近接地帯での軍事演習をやめるよう求める。ストルテンベルグ氏は「すべての国が自らの道を選ぶ権利がある」と述べ、ロシア側の要求に応じない姿勢を示した。NATO加盟にはウクライナやフィンランドが関心を示す。

NATOとロシアは12日、約2年半ぶりのNATOロシア理事会をブリュッセルで開く。外相会合ではNATO加盟国で意見をすりあわせた。

ストルテンベルグ氏は、ロシアがウクライナ国境で軍事力を増強していることに「紛争のリスクは本物だ」と危機が差し迫っているとの見方を表明。ロシアの攻撃的姿勢が欧州の安全保障を脅かしていると非難した。

一方で「ロシアの懸念に耳を傾ける用意がある」とも語り、対話を通じて緊張状態の解消につなげたいとの考えも示した。フランスのマクロン大統領は7日、パリでの記者会見でロシアのプーチン大統領と近く協議したいとの意向を示した。

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米欧は2021年10月末以降、ロシアが14年に続くウクライナへの再侵攻を計画していると警戒を強める。ロシアは21年12月にNATOの東方拡大停止など欧州安全保障に関する新たな合意案を提示。プーチン大統領は同月に東欧諸国を加盟させないというNATOの約束が破られ「ひどくだまされた」と語った。

ブリンケン米国務長官は7日の記者会見で「NATOは新規加盟国を認めないと約束したことはなく、できなかった。開放政策はNATOを設立した1949年の北大西洋条約の中核的な条項だった」と反論した。ロシアが求めるウクライナのNATO非加盟の確約を念頭に「加盟は常にNATOと加盟を希望する国との間で決定されるものだ」と話した。』