台湾安定「極めて重要」 防衛相、中国に伝達1年ぶりオンライン協議

台湾安定「極めて重要」 防衛相、中国に伝達
1年ぶりオンライン協議
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA279Y30X21C21A2000000/

『岸信夫防衛相は27日、中国の魏鳳和国務委員兼国防相とテレビ会議方式で2時間、協議した。「台湾海峡の平和と安定が国際社会の安定に極めて重要だ」と伝えた。両氏のオンライン協議は2020年12月以来、1年ぶり。

自衛隊と中国軍の偶発的な衝突を防ぐため、緊急時に防衛当局間をつなぐ「ホットライン」を早期に開設すると確認した。22年中に運用を始める目標を掲げた。

両政府は18年に不測の事態へ備えた対話の枠組み「海空連絡メカニズム」をつくった。当局間のホットラインはその一環だったものの、実現が遅れていた。日本側は「開設すれば危険な衝突を避けられる」とみている。

岸氏はその後の記者会見で「中国とは懸念があるからこそ率直な意思疎通を図ることが必要だ。相互理解、相互信頼のため防衛交流を進める」と強調した。

協議では岸氏が沖縄県尖閣諸島周辺を含む東シナ海での中国の活動に「極めて深刻な懸念」を伝えた。中国が準軍事組織と位置づける海警局の船舶の領海侵入などを指摘し、自制を求めた。

中国の国防費に関して透明性や増加傾向への懸念も示した。「中国の軍事活動が地域と国際社会の強い懸念になっている」と話し、責任ある行動を促した。

中国国防省によると、魏氏は尖閣諸島を巡って「中国は領土主権を断固守る」と主張した。「共にリスクを管理し矛盾の激化を防ぐべきだ」とも話した。』