ソロモン諸島、中国から警察関係者受け入れ 暴動対応で

ソロモン諸島、中国から警察関係者受け入れ 暴動対応で
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM241KR0U1A221C2000000/

『【シドニー=松本史】南太平洋のソロモン諸島は中国から警察関係者を受け入れる。ソロモンでは11月、中国寄りの姿勢を見せるソガバレ政権に不満を抱く市民が暴徒化し、ソロモン在住の一部の中国系住民に被害が出た。中国からの人員受け入れでソロモン国内の緊張が再び高まる可能性もある。

ソロモン政府は23日付の声明で「ソロモン警察の強化と訓練のため、暴動鎮圧用装備と警察の連絡官6人を受け入れることで中国と合意した」と明らかにした。

中国外務省の趙立堅副報道局長も23日の記者会見で「ソロモン政府からの要請を受け、中国は暴動鎮圧用の装備を提供し臨時の警察顧問団を派遣する」と述べ、人員が間もなくソロモンに到着するとの見通しを示した。同時に「ソロモンと中国の関係およびソロモン在住の中国国民の権利と利益を断固として守る」と強調した。

オーストラリアの公共放送ABCは豪外交・国防関係者の見方として、「暴動対応といった国内の治安維持活動のために中国からこうしたレベルでの支援を受けるのは太平洋(島しょ国)ではソロモンが初めてになる」と伝えた。

ソロモンの首都ホニアラでは11月下旬、ソガバレ首相らに不満を抱くデモの参加者が暴徒化、放火や略奪が起き少なくとも3人が死亡した。暴動を受けて近隣の豪州やニュージーランド(NZ)、フィジー、パプアニューギニアが治安回復・維持のため軍や警察を派遣していた。

暴動が収まったことから、各国は人員を縮小している。NZメディアなどによるとフィジーの部隊はすでに引き揚げ、豪軍も一部が帰国する。

ソロモン諸島は2019年、台湾と断交し中国と国交を結んだ。今回の暴動参加者の多くは台湾と関係が深い東部マライタ州の出身者とされる。ホニアラでの被害は中国系住民が多い地域の商店などで目立った。』