プーチン氏、欧米が敵対的行動継続なら「軍事的措置」

プーチン氏、欧米が敵対的行動継続なら「軍事的措置」
年明けに米国・NATOとロシアが欧州安保で協議へ
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR21D7F0R21C21A2000000/

『【モスクワ=桑本太】ロシアのプーチン大統領は21日、北大西洋条約機構(NATO)が敵対的な行動を続ければ、ロシアは軍事的な対抗策をとると警告した。ロシアは2022年1月以降、米国やNATOとウクライナ情勢を巡って協議する見通しで、交渉を有利に進める思惑とみられる。

プーチン氏は同日のロシア国防省の会合で「西側諸国が明らかに攻撃的な政策を続けるなら、ロシアは適切な軍事的・技術的対抗策をとる」と語った。16日までに米国などに文書で示した欧州安全保障の合意案について「法的義務をともなう長期的合意がなくてはならない」とも述べた。

合意案はNATOの東方への拡大停止や東欧からの事実上の軍撤収を求めており、協議は難航しそうだ。タス通信によると、プーチン氏は21日、合意案について「最後通告ではない」とも語った。軍事行動をちらつかせ、交渉のカードにしたい考えとみられる。

ロイター通信によると、NATOのストルテンベルグ事務総長は21日、来年初めにロシアと協議すると述べた。米国務省のドンフリード国務次官補(欧州・ユーラシア担当)は同日、22年1月に米国とロシアの2国間協議が開かれるとの見通しを示した。

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鈴木一人
東京大学 公共政策大学院 教授
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分析・考察

アメリカはロシアが軍事的圧力を続けるなら経済制裁を行うと言い、その喧嘩を買ったプーチン大統領はNATOが攻撃的な姿勢を続けるのであれば、軍事的行動も辞さないという姿勢を見せている。

最終的にプーチンが求めているのは、何らかの法的措置によるウクライナのNATO加盟阻止ということであろうと思われるが、そのための駆け引きがエスカレートしていくことで、コントロールできない状況になるという恐れもある。

言葉と行動は必ずしも一致するわけではないが、言葉にすることで、特定の関係性を作り上げていく効果が生まれ、対立を前提にした行動が続けば、思わぬ結果になるかもしれない。

2021年12月22日 11:15 』