サムスン、中国市場挽回へ新組織 スマホ低迷に危機感

サムスン、中国市場挽回へ新組織 スマホ低迷に危機感
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM202CH0Q1A221C2000000/

『【ソウル=細川幸太郎】韓国サムスン電子は販売低迷が続く中国市場をテコ入れするため、社内に専門部署を新設した。スマートフォンと家電を統括する部門トップ直轄組織とし、主にマーケティング戦略を担当する。スマホで世界シェア首位も中国市場では1%未満と低迷しており、最大市場の中国で再起を図る。

サムスンはスマホとテレビ、家電などを担当する「デバイス・エクスペリエンス(DX)部門」を12日付で発足。部門トップに就いた韓宗熙(ハン・ジョンヒ)最高経営責任者(CEO)の意向で中国市場の挽回を担う専門チームを立ち上げた。

新設した組織「中国事業革新チーム」は中国国内のブランディングや販売代理店戦略などを手掛ける。独特の商慣習や消費者の嗜好を分析し、スマホやテレビ、家電の各分野で地元ブランドとの競争に備える。

香港の調査会社カウンターポイントによると、サムスンの中国市場でのスマホシェアは2014年に20%と首位だった。その後、華為技術(ファーウェイ)や小米(シャオミ)、OPPO(オッポ)など地元勢が台頭し、直近のシェアは1%未満に落ち込んでいる。19年には中国国内でのスマホ生産から撤退し、さらに存在感が低下した。

サムスンはスマホやテレビのほか、幅広い家電製品を手掛けているものの、中国ではシェア低迷が続く。消費者の購買力が高い最大市場で、一定のシェアを維持できなければ成長は難しいとの危機感から、テコ入れ策が必要と判断した。

サムスンの20年の地域別売上高を見ると、米州が33%と最も多く、欧州が19%、中国16%、韓国16%と続く。新設した組織はマーケティング戦略のほか、中国内のサプライチェーン(供給網)管理も担当するという。』