北朝鮮の脅威、深刻さ増す 40~50の核兵器保有か

北朝鮮の脅威、深刻さ増す 40~50の核兵器保有か
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM112030R11C21A2000000/

『北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)総書記は核戦力への執着を一段と強めている。1月の朝鮮労働党大会では、大型核弾頭やワシントンを精密打撃する大陸間弾道ミサイル(ICBM)を含む「兵器システム開発5カ年計画」を示した。

ストックホルム国際平和研究所は北朝鮮が現在、40~50の核兵器を保有していると見積もっている。米ランド研究所と韓国の峨山政策研究院が4月にまとめた報告書は、2027年までに約200の核兵器と数十基のICBMを持つだろうと予測した。

実際に北朝鮮はミサイル能力を着実に向上させ、日米韓のミサイル防衛網を脅かしている。東アジアの軍事的脅威は、金正恩氏が指導者に就いた10年前よりはるかに深刻な状況だ。

金正恩氏は18年からの米朝対話で、自ら核放棄の意思を公にしたことはない。19年1月に「これ以上、核兵器を作らず実験もせず使用も拡散もしない」と言及した。これは米国に事実上の核保有国と認めさせ「核軍縮交渉」を進めるのが狙いとみられ、米国が求める完全な非核化とはほど遠い。

北朝鮮が使う「朝鮮半島の非核化」という言葉には、米国の核戦力を韓国から除去する意味も含まれる。交渉の過程では非核化措置と引き換えに、制裁解除や米韓軍の演習中止、在韓米軍の撤収などを要求する可能性がある。』