中国、独車部品大手に圧力 リトアニアとの外交問題波及

中国、独車部品大手に圧力 リトアニアとの外交問題波及
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR17ETN0X11C21A2000000/

『【フランクフルト=深尾幸生】自動車部品大手の独コンチネンタルがリトアニアで生産する部品の使用をやめるよう中国から圧力を受けていることが17日、わかった。ロイター通信が報じた。台湾をめぐる中国とリトアニアの外交問題が自動車産業に波及してきた。
コンチネンタルは日本経済新聞の取材に対し「この件についてはコメントしない」と述べた。ロイターによると、中国政府はコンチネンタルに対し、同社がリトアニアで製造する部品をこれ以上使用しないように求めた。コンチネンタルはリトアニアで電子制御ユニット(ECU)などを生産しており、中国の要求を受け入れればリトアニアの工場から中国への供給ができなくなる。

リトアニアで生産する部品を使う自動車部品の納入先は明らかにしていないが、コンチネンタルの顧客にはドイツの自動車メーカーのほか、トヨタ自動車やホンダなど世界の多くの自動車メーカーが含まれる。独メディアによると自動車部品世界最大手の独ボッシュもリトアニアで部品を生産している。

ロイターによると、中国の外務省はコンチネンタルに圧力をかけたことを否定したという。

リトアニアはバルト3国の一つで欧州連合(EU)に加盟する。同国と中国は台湾の取り扱いをめぐって緊張関係にある。リトアニアは中国が自国の一部と主張する台湾に事実上の大使館となる代表機関の設置を認め、11月に開設された。名称も「駐リトアニア台湾代表処」という「台湾」の表記の採用を容認した。

中国はこれに猛反発し、リトアニアとの外交関係を格下げした。これに対してリトアニアは大使館員を引き揚げ、事実上、在中国大使館を閉鎖した。

EUはリトアニアを支持するとみられ、中国とリトアニアの対立が中国とEUの対立に発展すれば、その影響は大きくなる可能性がある。』