駐豪米大使にケネディ氏 バイデン大統領が指名

駐豪米大使にケネディ氏 バイデン大統領が指名
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN1609G0W1A211C2000000/

『【ワシントン=坂口幸裕】米ホワイトハウスは15日、バイデン大統領が次期駐オーストラリア米大使に元駐日大使のキャロライン・ケネディ氏(64)を指名すると発表した。日米で築いた太いパイプを生かし、対中国への対処で協調する狙いがある。米議会上院での早期承認をめざす。

ケネディ氏はケネディ元大統領の長女で、バイデン大統領が副大統領だったオバマ政権時代の2013~17年に駐日大使を務めた。16年5月、原爆を投下した米国の現職大統領による初めての広島訪問を主導。その実現に力を注いだひとりが衆院広島1区選出で、当時外相を務めていた岸田文雄首相だった。

大使在任中に官房長官だった菅義偉前首相とも親しい間柄にある。今年11月には日米同盟強化への取り組みが評価され、旭日大綬章を受章した。ケネディ氏はバイデン政権とも緊密な関係にあり、2020年大統領選の民主党候補指名争いでバイデン氏を支持した。

アジアシフトを加速するバイデン政権がケネディ氏を次の豪州米大使に指名するのは、安全保障や経済で覇権主義的な動きを強める中国をにらんで豪州との関係強化をめざす意思の表れだ。

9月に米英豪による安全保障協力の新たな枠組み「AUKUS(オーカス)」を公表した。豪州は経済安全保障などで日米印と連携する4カ国の枠組み「Quad(クアッド)」のメンバーでもあり、米国のインド太平洋戦略の中核になる。

今月10日には米国、デンマーク、ノルウェーとともに監視技術の輸出を管理する多国間の枠組みを立ち上げると発表した。』