リトアニア、駐中国大使館を一時閉鎖  台湾問題が契機

リトアニア、駐中国大使館を一時閉鎖  台湾問題が契機
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR15EI10V11C21A2000000/

『【ウィーン=細川倫太郎】バルト3国のひとつ、リトアニアの外務省は15日、駐中国臨時代理大使が首都ビリニュスに戻ると発表した。遠隔で領事業務を継続すると説明しており、事実上、大使館の一時閉鎖となる。台湾や人権問題をめぐって両国の関係は冷え込んでいる。

ロイター通信は外交筋の話として、中国からの「脅し」の対応のため、リトアニア大使館員ら19人が北京を離れ、パリ経由で帰国の途に就いたと伝えた。リトアニア外務省は声明で「中国との対話を継続し、相互に有益な合意が得られれば、大使館の機能を完全に回復させる用意がある」と述べた。

リトアニアは台湾の事実上の大使館となる代表機関の設置を認め、11月に開設された。名称も「駐リトアニア台湾代表処」という「台湾」の表記の採用を容認した。中国はこれに猛反発し、リトアニアとの外交関係を格下げした。派遣する代表を大使ではなく、代理大使に変更した。

リトアニアは台湾と半導体などで経済協力の覚書を結ぶなど、関係を強化している。旧ソ連による武力併合などの歴史があるリトアニアは、強権的な政治体制への反発が強い。他の欧州に比べ中国との貿易関係が浅く、中国から経済的な圧力を受けても大きな影響がないのもリトアニアの強気姿勢を支えている。』