プーチン氏、北京五輪出席表明 米にらみ中国と結束

プーチン氏、北京五輪出席表明 米にらみ中国と結束
中ロ首脳がオンライン協議 外交ボイコットに対抗
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM158RX0V11C21A2000000/

『【北京=羽田野主、モスクワ=石川陽平】中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席とロシアのプーチン大統領は15日、オンラインで協議した。中ロを専制主義国家とみなすバイデン米政権をにらみ結束を確認した。2022年2月に開幕する北京冬季五輪の「外交ボイコット」に対抗する。

「来年2月に北京でお会いできると期待しています。我々は会談したのち、冬季五輪の開会式に出席しましょう」。プーチン氏は協議の冒頭でこう表明した。外国首脳による出席表明は初めて。

中ロ首脳の協議は8月以来。中国外務省によると、習氏はプーチン氏を特別に親しい友人に呼びかける「老朋友」と呼び「2013年から37回目の会合になりますね」と語った。

協議の大半は米国を意識した内容に割かれたようだ。プーチン氏は台湾問題について「中国の正当な立場を最も断固として支持する」と強調した。米国が台湾問題への関与を強めるなか、中国の台湾への軍事的圧力を容認する考えをにじませた。北京五輪を念頭に「スポーツの政治問題化のたくらみに一貫して反対する」とも述べた。

習氏は米国を念頭に「国際社会でいくつかの勢力が民主や人権を名目に中ロ両国の内政にむやみに干渉している」と主張。バイデン政権が新疆ウイグル自治区の人権問題などで批判を強めていることに反発した。緊迫するウクライナ情勢や米欧とロシアの対立激化も協議し、習氏はロシアによる新たな欧州安全保障の提案を全面的に支持する考えを示した。
中ロ首脳が蜜月ぶりを誇示するのは、米国の中ロへの圧力をけん制するためだ。ロシア側によると、両首脳は米英オーストラリアによる安全保障協力の枠組み「AUKUS(オーカス)」や日米豪印による「Quad(クアッド)」に触れ、アジア太平洋地域の状況を変えるものだとして懸念を示した。

バイデン大統領は9~10日に開いた「民主主義サミット」で中ロ首脳を排除し「民主主義を強化し専制主義を押し返す」と強調した。英国で12日閉幕した主要7カ国(G7)外相会合は、中ロの威圧に対抗する方針で一致した。米英豪などは北京五輪への外交ボイコットで足並みをそろえた。

中ロ首脳は軍事的連携も確認した。11月に中ロの空軍は日本海や東シナ海の空域で爆撃機による合同パトロールを実施した。10月には初の海上合同パトロールとして海軍艦艇計10隻が日本列島を周回した。Quadなどへの対抗とみられる。

ロシア側によると、近い将来に中ロとインドの3カ国首脳による協議の開催を検討していくことで一致したという。』