みずほ問題、日銀人事にも余波 3メガ輪番に狂いも

みずほ問題、日銀人事にも余波 3メガ輪番に狂いも
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB091040Z01C21A2000000/

 ※ 日銀の審議委員の人事においては、いわゆる「銀行OB」枠というものがあり、これを「三メガ」出身者の「輪番制」で、ぐるぐる回してきた…。

 ※ これまでの「慣例」からは、次は「みずほ」の番なんだが、例のアレ問題で、アレなんで、外されて、現在は「三菱UFJ銀行の半沢淳一頭取が就任する方向で調整が進んでいる」らしい…。

 ※ そういう「玉つき、順送り人事」の乱れは、「総裁」人事にも、「余波」が及んで来る…。出身銀行間の、バランスを取らないとならないからだ…。

 ※ そうゆうような話しだな…。

『日銀の審議委員人事をめぐる調整が本格化してきた。2022年7月に退任する鈴木人司氏と片岡剛士氏の後任人事だ。政府が人事案を提示し、国会承認を経て決まる。岸田文雄政権になって初の人事で、金融政策への姿勢を映す鏡になる。23年4月に任期満了を迎える黒田東彦総裁の後任人事の試金石にもなるが、ここにもみずほ問題の余波が及んでいる。
これまでの例では政府は人事案を着任予定日の3カ月ほど前に国会に提示してきた。まだ余裕があるようにもみえるが、人事案を固めるまでには候補者らの事前の調整が必要で、関係者は「今年のうちに内々に固まっていないと、年明けの調整がかなり窮屈になる」と話す。

人事は衆参両院の承認が必要だが、いまは衆参のねじれもなく、政府案はそのまま通る公算が大きい。安倍晋三政権下では当時内閣官房参与だった浜田宏一氏や本田悦朗氏らの助言にもとづく人事案が多く通ってきた。片岡氏らリフレ派が多く審議委員に選ばれたのも官邸主導の人事だ。

政府は人事案を固めるにあたって日銀から意向を聞き取るとされる。来夏に任期を迎える鈴木氏は三菱東京UFJ銀行(現三菱UFJ銀行)出身。日銀の政策運営上、銀行業務や金融市場に精通する人物は重要で、日銀が鈴木氏を推したことが政府の人選に影響を与えた面がある。

鈴木氏の後任は今回もメガバンク出身者を軸に人選が進みそうだ。ただ、今年のみずほフィナンシャルグループの相次ぐ不祥事が人選に影を落とす。いわゆる「銀行OB」枠は鈴木氏の前には三井住友フィナンシャルグループ出身の石田浩二氏、その前はみずほ出身の野田忠男氏だった。

3社でバトンを回すなら、次はみずほの順となるはずだが、不祥事で定石通りとならない可能性が出ている。同じく3メガバンクが輪番で担う全国銀行協会の次の会長(任期1年)も、みずほではなく三菱UFJ銀行の半沢淳一頭取が就任する方向で調整が進んでいる。審議委員の任期が5年であることを考えると、全銀協会長以上に影響は長引く。

総裁人事を占う上では、片岡氏の後任人事も注目を集める。再びリフレ派が選ばれれば、積極的な金融緩和路線の継続を色濃く映すことになる。だが、安倍政権時の浜田氏や本田氏、さらには菅義偉政権時の高橋洋一内閣官房参与といったリフレ派のブレーンは官邸を去った。リフレ派ではない人物が選ばれれば、黒田総裁が就任した13年以降の審議委員人事では一線を画すことになる。

黒田総裁や2人の副総裁の後任人事は22年後半に調整が本格化する。22年7月には参院選もあり不確実な要素はまだ多いが、2人の審議委員人事はそれぞれに重い意味を持つことになる。

(後藤達也)
多様な観点からニュースを考える

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白井さゆり
慶應義塾大学総合政策学部 教授
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ひとこと解説

日本銀行の審議委員の人事はあまり各業界の出身者などにこだわらず多様な人材を採用したほうがいいのではないか。

金融政策の目的として物価安定の下で2%のインフレ目標を掲げているが、つきつめれば国民の購買力安定を目指している。

金融政策は日本と世界のマクロ経済、経済理論・実証分析や金融市場の深い理解が不可欠ではあるが、世界のどの中央銀行も時代の変化とともに従来とは異なる金融政策を実践しており新しい柔軟な考え方が必要になってきている。

環境に配慮した中央銀行の運営も必要だ。ダイバーシティを高め多様な意見をもつ人材が集まれば国民目線でかつイノベーティブでより未来型の金融政策ができる可能性もあるのではないか

2021年12月10日 8:42

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永浜利広
第一生命経済研究所 首席エコノミスト
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ひとこと解説

銀行枠はどのみち金融緩和に消極的なスタンスになるでしょうから、やはり注目なのは日銀の中でも最ハト派である片岡氏の後任でしょう。

というのも、片岡氏後任の人選次第では、再来年春に控える日銀執行部人事の人選の方向性が見えてくるからです。

アベノミクス以前の日銀への先祖返りが醸し出されるような人選がなされれば、金融市場にはそれなりの影響が及ぶ可能性があることには注意が必要です。

2021年12月10日 8:03 』